内容説明
著者クロスビーは本書で、世界情勢と流行拡大の関連のようなマクロな事象から一兵卒の病床の様子まで、1918年のパンデミックの記録を丹念に掘り起こしている。改めて史上最悪のインフルエンザの記憶をたどり、社会あるいは個人レベルの危機管理の問題点を洗い直すうえで必備の一冊。
目次
第1部 スパニッシュ・インフルエンザ序論(大いなる影)
第2部 スパニッシュ・インフルエンザ第一波―1918年春・夏(インフルエンザウイルスの進撃;3か所同時感染爆発―アフリカ、ヨーロッパ、そしてアメリカ)
第3部 第二波および第三波(注目しはじめたアメリカ;スパニッシュ・インフルエンザ、合衆国全土を席巻 ほか)
第4部 測定、研究、結論、そして混乱(統計、定義、億測;サモアとアラスカ ほか)
第5部 結び(人の記憶というもの―その奇妙さについて)
著者等紹介
クロスビー,アルフレッド・W.[クロスビー,アルフレッドW.][Crosby,Alfred W.]
1931年、ボストンに生まれる。1961年にボストン大学にて博士号取得。ワシントン州立大学、テキサス大学をはじめ、イェール大学、ハワイ大学、フィンランドのヘルシンキ大学などで教鞭を執りつつ、研究に従事。テキサス大学教授退官後の現在も精力的に研究・執筆活動を続けている。専門はアメリカ史、地政学、生態学的歴史学
西村秀一[ニシムラヒデカズ]
1955年山形県に生まれる。1984年山形大学医学部医学科卒業。医学博士。山形大学医学部細菌学教室助手を経て1994年4月から米国National Research Councilのフェローとして、米国ジョージア州アトランタにあるCenters for Disease Control and Prevention(CDC)のインフルエンザ部門に留学、その後同部門の客員研究員、1996年12月に帰国後、国立感染症研究所ウイルス一部主任研究官を経て、2000年4月より国立仙台病院臨床研究部病因研究室長・ウイルスセンター長。専門は呼吸器系ウイルス感染症、とくにインフルエンザ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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