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現代物理学の思想 (〔2008年〕新)

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622074045
  • NDC分類 420
  • Cコード C0042

内容説明

時間、空間、実在など、現代物理学の概念は、伝統的な哲学から、どのようにして発展してきたのか。また量子の世界の現象を、言語によりどこまで正確に記述できるのか。ノーベル物理学賞を受賞した、量子力学の開拓者が考察する。

目次

古い伝統と新しい伝統
量子論の歴史
量子論のコペンハーゲン派の解釈
量子論と原子科学の根源
哲学的観念の発展と量子論
自然科学の他の部門と量子論
相対性理論
コペンハーゲン派の解釈の批判
量子論と物質の構造
現代物理学における言語とリアリティ
人間の思考における現代物理学の役割

著者等紹介

ハイゼンベルク,W.[ハイゼンベルク,W.][Heisenberg,Werner Karl]
1901年、ドイツのヴュルツブルグに生れる。ミュンヘン大学でゾンマーフェルトのもとで物理学を学び、コペンハーゲンでニールス・ボーア研究所に入り、さらにゲッティンゲン大学でボルンと共同研究を行ない、1925年、新マトリックス力学を創始した。27年、不確定性原理を発見、同年ライプチヒ大学教授。多体問題の研究から進んで、1928年強磁性の本質を明らかにし、29年にはパウリと共に場の量子論を発表、相対性量子力学をつくった。32年、原子核が中性子と陽子からなるという理論を発表、その他、宇宙線理論、超伝導の研究などにも業績を残している。1932年ノーベル物理学賞受賞。1976年没

河野伊三郎[コウノイサブロウ]
1905年神奈川県に生れる。1929年東京大学理学部数学科卒業。元東京医科歯科大学教授。1994年没

富山小太郎[トミヤマコタロウ]
1902年福島県に生れる。1925年東京大学理学部物理学科卒業。元早稲田大学教授。1972年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

49
遠い昔読んだっけ。「部分と全体」に感激したし。今も読むに値するのは、ロヴェッリの「すごい物理学講義 」(河出文庫)にて参考文献にあげられていることでも分かる。

roughfractus02

10
量子力学の発展を哲学的観点で捉えると、著者が量子力学の基礎とした「観察可能な量」(オブザーバブル)をどう扱うかが問題になる。哲学のようにイデア的な実在や真実でもなく、感覚器官で捉える日常の現実でもないこの量子力学的な観察可能な世界(系の状態の性質)を、本書は翻訳せずに「リアリティ」とした。客観性を標榜する相対論も含む従来の物理学から批判されたこの「主観」的な量子論の世界を、著者は、物理的実在や感官と言語による日常の現実を否定せず、事象についての観念と現実の事象との中間にある確率波をも振り分けつつ概説する。2022/01/30

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