内容説明
「ぞうさん」その他で知られるまど・みちおの詩を読み解き、日本の近・現代詩のなかに「神秘主義詩」という一筋の新しい流れをつけ加えようとする著者初めてのエッセイ集。
目次
序詩(ある日のまどさん―まど・みちおさんを偲んで;まどさんへの質問;「ふたあつ」)
第1部 まどさんの形而上詩を読んでみる(まどさんが、まどさんしている―まど・みちお詩画集『とおいところ』を読む;まどさん九十八歳の新詩集;吉本隆明×まど・みちお;「超現実」を気のすむまで不思議がった詩人まど・みちお;まどさんからの手紙;まど・みちおという詩人の正体(その1)
まど・みちおという詩人の正体(その2))
第2部 アンイマジナブルということ(三好達治「雪」の絵にもかけない美しさ;比喩でなく、山は動いているのかもしれない;「殺人チューリップ」と若き日の山村暮鳥;つるん、つるんの朝、昼、夜;「人間業」でないものがズボンからはみ出していく;植物は「いつのまにかの まほう」で大きくなる;右足が左足を、左足が右足を動かしているのか;宇宙は丸くて一つ、なんて思っていない?;吉本隆明は宗教オンチなのか;いま、「般若心経」が面白い;「妙好人」と呼ばれる人たちがいた)
著者等紹介
大橋政人[オオハシマサヒト]
1943年、群馬県生まれ。1963年、東京教育大学文学部英文科入学(中退)。詩集『まどさんへの質問』で第十二回三好達治賞受賞。日本現代詩人会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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