プロジェクトとパッション

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  • サイズ A5判/ページ数 226p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622073901
  • NDC分類 501.8
  • Cコード C0070

出版社内容情報

イタリアのプロダクトデザイナー、エンツォ・マーリが、次世代の「プロジェッティスタ」(企画設計者)に向けて哲学、方法論を語る。

内容説明

「デザイン」ということばが使われるより以前、50年代から「もの作り」に取り組み、今日までに数々の「優れたプロジェクト」を実現してきたイタリアの巨匠エンツォ・マーリ。人生を支えてきた「デザイン思想」について、その歴史と目的が根本に抱える矛盾を明らかにしつつ、まったく独自/ユニークな切り口で論じてゆく。

目次

第1章 斧の一撃のものがたり(三つの出来事;「優れたプロジェクト」の思想)
第2章 三つの地平線(表現の地平線;自然科学の地平線 ほか)
第3章 必要、そしてまた必要(特定の社会層が求めるもの;売り手が求めるもの ほか)
第4章 自然の方法論(固有のプロジェクト、応用のプロジェクト;研究とプロジェクトの関係 ほか)
第5章 学生へのいくつかの助言(君の仕事部屋の様子は;筆記体 ほか)

著者等紹介

マーリ,エンツォ[マーリ,エンツォ][Mari,Enzo]
1932年イタリア・ノヴァーラ生まれ。1952年ミラノのブレラ美術アカデミー卒業。コンパッソ・ドーロ受賞(1967、1979、1987、2001)。ミラノ工科大学名誉学士。視覚芸術に関する研究から始まり、家具やプロダクツのデザインなど多岐に渡る活動を展開する。ブルーノ・ムナーリに見いだされ、1958年より“ダネーゼ”のプロジェクトに参加

田代かおる[タシロカオル]
東京生まれ。多摩美術大学卒業後イタリア政府給費留学生として渡伊。フィレンツェとミラノ・ブレラの両美術アカデミーに在籍。ヨーロッパのモダンデザインの系譜を研究。現代のデザインが直面する諸問題などについてデザイン誌等に寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

doji

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噛み砕くのには何度か読む必要があるとは思うけれど、資本論的な労働疎外とともに大量生産が当たり前となった社会の中で、いかにデザインに熱と倫理をもって向き合うかという示唆にあふれた本だと思う。デザイン論というより、プロジェクトを対象とすることで、いわゆるステークホルダーたちの関係性の中でのクオリティの話になっているのが、デザインを語る上で本質的なのだなと思った。後半、学生たちに語りかけるように綴る芸術論に胸を打たれた。2021/03/02

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