実践批評―英語教育と文学的判断力の研究

リチャーズ，Ｉ．Ａ．【著】〈Ｒｉｃｈａｒｄｓ，Ｉ．Ａ．〉/坂本 公延【編訳】

みすず書房（2008/04発売）

• サイズ A5判／ページ数 192p／高さ 20cm
• 商品コード 9784622073765
• NDC分類 902.1
• Cコード C1098

内容説明

作者とタイトルを伏せた時、読み手はその詩をどう味わい、いかに評価するか？ニュークリティシズムを生み、現代の読者論を育てた批評理論の古典。初の紹介。

目次

第１部　レポート集
第２部　分析（四種類の意味；比喩的言語；発話内容と感情；詩の形式；無関係な連想と既得反応；感傷性と抑制；詩における教義、教理、教訓；技術的前提と批評的先入観）

著者等紹介

リチャーズ，Ｉ．Ａ．［リチャーズ，Ｉ．Ａ．］［Ｒｉｃｈａｒｄｓ，Ｉ．Ａ．］
１８９３‐１９７９。サンドバッチ（英国）に生まれる。ケンブリッジ大学とハーヴァード大学で教育を受ける。ケンブリッジ大学特別研究員、ハーヴァード大学教授

坂本公延［サカモトタダノブ］
１９３１年、神戸市に生まれる。大阪大学英文科卒業。同校大学院修士課程修了。文学博士。広島大学名誉教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[7ember]

いきなり知らない詩の対訳、その後に学生のコメントに対するリチャーズの辛口コメントが入るので、読むのはちょっとしんどい。通読して確認できるのは「韻律の統一感≠詩の優劣」「第一印象だけで読むと誤読を招きやすい」「詩は科学的言説とは別物」といったあまりにも当たり前なことなのだけど、特に「既得反応（読者の個人的経験に基づく連想）」の箇所は「読むこと」に内在する政治性を簡潔に言語化してくれていて面白かった。

2014/08/20

[葛]

I.A.リチャーズ著 坂本公延編訳 2008年3月21日印刷 2008年4月2日発行 発行所、株式会社みすず書房 本文印刷所、平文社 扉・表紙・カバー印刷所、栗田印刷 製本所、青木製本所 編集部、辻井忠男 原書出版1929年

2018/02/03