内容説明
精神とはなにか。いかにしてニューロン人間は道徳的主体となりうるのか。ダーウィン、フロイト以後もなお開かれた問い。身体と精神、脳と心、自然と倫理との新たな架橋を求め、フランスを代表する神経生物学者と哲学者が縦横無尽に、ときに鋭く対立しながら繰り広げるスリルに満ちた対話。
目次
第1章 必然的な出会い
第2章 身体と精神―共通の言説を求めて
第3章 体験の試練にかけられるニューロン・モデル
第4章 自己意識と他者意識
第5章 道徳の根源へ
第6章 欲望と規範
第7章 普遍的倫理と諸文化の争い
著者等紹介
シャンジュー,ジャン=ピエール[シャンジュー,ジャンピエール][Changeux,Jean‐Pierre]
1936年フランスに生まれる。コレージュ・ド・フランス教授。パストゥール研究所名誉教授。神経生物学者
リクール,ポール[リクール,ポール][Ricoeur,Paul]
1913‐2005。1913年フランスに生まれる。パリ大学名誉教授。シカゴ大学名誉教授。哲学者
合田正人[ゴウダマサト]
1957年生まれ。東京都立大学博士課程中退。フランス思想、近代ユダヤ思想史。明治大学文学部教授
三浦直希[ミウラナオキ]
1970年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。フランス文学専攻。上智大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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直
1
「読んだ」と言っていいのかどうか。眺めた。この本をまともに読めるのはいつになるのかしら。2012/05/07
しょ~や
0
非常に難しい。議論の細かい部分は分からないところだらけだった。大まかな論点は分かったと思うが、それでも彼らがどの点において合意し、どこで決裂したのか分からずにいる。2017/02/04
Kayo Matsumura
0
3分の一くらい読んだ。リクールはずっと「脳」を外側から見ることと自身が客観的にとらえる意識との違いについて指摘しているが、ずっと平行線だった。2013/03/10