内容説明
19世紀英国に大量出現した未婚女性が、唯一の活路とした住み込みの家庭教師。その実像を歴史と文学の両面から探る。英文学、英国史の基本図書。
目次
第1部 現実のガヴァネスたち(ガヴァネス普及の背景;ガヴァネスの口を求む;何をどう教えたのか;気の毒な先生;ガヴァネス問題への対策;海外の王室付きガヴァネスの一例―アンナ・リーノウェンズの場合)
第2部 小説の中のガヴァネスたち(レディ・ピカロ―クララ・モーダント(レディ・ブレッシントン『ガヴァネス』(一八三九))
危険な女―ベッキー・シャープ(W・M・サッカレー『虚栄の市』(一八四七‐四八))
反逆する女―ジェイン・エア(シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』(一八四七))
道徳的優位者―アグネス・グレイ(アン・ブロンテ『アグネス・グレイ』(一八四七))
身をあやまった女―レディ・イザベル(ミセス・ヘンリー・ウッド『イースト・リン』(一八六一))
外面は天使、内面は悪魔―ルーシー・グレアム(メアリー・エリザベス。ブラッドン『オードリー卿夫人の秘密』(一八六二))
真実の女―ルーシー・モリス(アントニー・トロロウプ『ユーステス家のダイアモンド』(一八七三))
幽霊を見たガヴァネス(ヘンリー・ジェイムズ『ねじのひねり』(一八九八))
著者等紹介
川本静子[カワモトシズコ]
1956年津田塾大学英文科卒業。1958年東京大学大学院修士課程修了。1962‐63年ハーヴァード大学大学院留学。津田塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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