内容説明
友人たちがわけもなく逮捕され、どこかへ消えてしまうことの恐怖。地下芸術家たちの日常は、しかしマグマのエネルギーを培っていった。封印された未知の世界に、生命を吹き込む巨匠の証言。
目次
1 六〇年代(一九六一年以前;六〇年代)
2 七〇年代(六〇年代の分類;“モスクワ上空の空気” ほか)
3 六〇年代芸術における人格主義の弁明(絶対零度からの出発;六〇年代の地下の芸術家たち ほか)
付録(エリック・ブラートフ―表面‐光;オレーグ・ヴァシーリエフ―周囲との接触領域における記憶 ほか)
著者等紹介
カバコフ,イリヤ[カバコフ,イリヤ][Kabakov,Ilya]
1933年、ソヴィエト連邦ウクライナ共和国ドニェプロペトロフスク生まれ。57年、モスクワ芸術大学卒。児童書の挿絵画家として働き、65年、芸術家同盟に加盟。プラートフ、シュテインベルク、ヤンキレフスキー、ピヴォヴァロフらとともにスレチェンスキー・プリヴァール・グループを結成、モスクワ・コンセプチュアル・アーティストの代表的存在となる。75年、20人のモスクワ・アーティスト展に参加。81年以来、インスタレーション作品を作りはじめる。現在ニューヨーク在住
鴻英良[オオトリヒデナガ]
1948年生まれ。東京工業大学理工学部卒、演劇批評、ロシア芸術思想。ウォーカー・アート・センター、グローバル委員(ミネアポリス)、国際演劇祭ラオコオン芸術監督(ハンブルク)、舞台芸術研究センター副所長(京都)などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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工藤 杳