アメリカの政教分離―植民地時代から今日まで

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  • サイズ B6判/ページ数 150,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622072935
  • NDC分類 316.2
  • Cコード C1031

出版社内容情報

社会問題が宗教的背景を常にはらむアメリカで、「政教分離」と「信教の自由」の問題がどのような経緯をたどって今に至るかを論ずる。

内容説明

ピルグリム・ファーザーズが建国したアメリカ合衆国では、当然、国の税金で「教会」がまかなわれていた。この伝統を背負い、合衆国最高裁判所は「信徒の自由」と「政教分離」の明確な定義を、つねに求められてきた。本書は、最高裁でくり広げられたこの「バトル」の歴史を視野におさめ、エポックとなった訴訟を具体的に、しかも平易・コンパクトに解説する。進化論、中絶の是非、学校での祈りに始まり、社会の多様な問題が宗教的背景をもち、それゆえに意見の対立は深刻で、最高裁での論戦と判決は、まさにアメリカの政治文化を体現している。この傾向は依然として顕著で、大統領選挙の争点でもある。

目次

第1章 植民地―アメリカのなかのヨーロッパ
第2章 新しき国家―アメリカの実験
第3章 一九世紀―静かな法廷
第4章 二〇世紀とそれから―多忙な法廷
第5章 公定条項―公立学校
第6章 公定条項―私立学校
第7章 自由行使条項―信教の自由
第8章 エピローグ―最高裁とこれからの道

著者等紹介

ガウスタッド,エドウィン・S.[ガウスタッド,エドウィンS.][Gaustad,Edwin S.]
1923年に生まれる。1951年、ブラウン大学で博士号取得。現在、カリフォルニア大学リヴァーサイド校名誉教授(歴史学・宗教学)。著書The New Historical Atlas of Religion in America(共著、2001、全米図書賞受賞)ほか

大西直樹[オオニシナオキ]
1948年に生まれる。1981年、国際基督教大学比較文化研究科博士後期課程満期退学、学術博士。国際基督教大学教養学部教授(アメリカ文学・アメリカ学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

0
9. 10  日本語の政教分離⇒政治と宗教が混交してはならない。 米国では連邦国家と教会の分離を指す。 もっとも公明党を始め、古来から天皇家と神道・弘法大使と天皇家・天台宗と遣唐使、日本の国営、留学制度などなど宗教と政治は密接。勿論・・無税!?? 合衆国最高裁判所は「信教の自由」と「政教分離」の明確な定義を常に求められてきた。最高裁で繰り広げられたこの「バトル」の歴史を視野におさめ、エポックとなった訴訟を具体的に、平易・コンパクトに解説する。2007/07/18

てり

0
アメリカにおける政教分離に関する最高裁判例を紹介。進化論や中絶問題が有名だが、さすがの訴訟国家いろんな裁判があり単純に読み物として面白かった。良くも悪くも最高裁判事の裁量が大きいのかな。アメリカにおける最高裁判事の存在感の大きさを感じる。2022/08/31

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