出版社内容情報
社会問題が宗教的背景を常にはらむアメリカで、「政教分離」と「信教の自由」の問題がどのような経緯をたどって今に至るかを論ずる。
内容説明
ピルグリム・ファーザーズが建国したアメリカ合衆国では、当然、国の税金で「教会」がまかなわれていた。この伝統を背負い、合衆国最高裁判所は「信徒の自由」と「政教分離」の明確な定義を、つねに求められてきた。本書は、最高裁でくり広げられたこの「バトル」の歴史を視野におさめ、エポックとなった訴訟を具体的に、しかも平易・コンパクトに解説する。進化論、中絶の是非、学校での祈りに始まり、社会の多様な問題が宗教的背景をもち、それゆえに意見の対立は深刻で、最高裁での論戦と判決は、まさにアメリカの政治文化を体現している。この傾向は依然として顕著で、大統領選挙の争点でもある。
目次
第1章 植民地―アメリカのなかのヨーロッパ
第2章 新しき国家―アメリカの実験
第3章 一九世紀―静かな法廷
第4章 二〇世紀とそれから―多忙な法廷
第5章 公定条項―公立学校
第6章 公定条項―私立学校
第7章 自由行使条項―信教の自由
第8章 エピローグ―最高裁とこれからの道
著者等紹介
ガウスタッド,エドウィン・S.[ガウスタッド,エドウィンS.][Gaustad,Edwin S.]
1923年に生まれる。1951年、ブラウン大学で博士号取得。現在、カリフォルニア大学リヴァーサイド校名誉教授(歴史学・宗教学)。著書The New Historical Atlas of Religion in America(共著、2001、全米図書賞受賞)ほか
大西直樹[オオニシナオキ]
1948年に生まれる。1981年、国際基督教大学比較文化研究科博士後期課程満期退学、学術博士。国際基督教大学教養学部教授(アメリカ文学・アメリカ学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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