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出版社内容情報
本能と知性、言葉とオブジェ、ダダとシュルレアリスムなど、マルセル・デュシャンが真摯に語る。
内容説明
その重要性をつとに知られていながら、これまで公刊されずにいたデュシャン・インタビュー。シャルボニエの正確な知識と挑発によって、さしものデュシャンもここではかなりの真摯さを以て質問に答え、今世紀に大きな変質を遂げた芸術観念について語る。「芸術という語」「本能と知性」「ダダとシュルレアリスム」「言葉とオブジェの選択」「シュルレアリスムの思い出」「絵画をする人」の六部構成。真に革命的なこの芸術家の仕掛けた謎は、流派を越えて今日と未来に向けられている。
目次
1 芸術という語
2 本能と知性
3 ダダとシュルレアリスム
4 言葉とオブジェの選択
5 シュルレアリスムの思い出
6 絵画をする人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
5
「それ自体で十分な何か、偉大な名前とか影響とかとは無関係な」劇(レーモン・ルーセル『アフリカの印象』)に出会った男は、自らの制作物から創造的アウラを極力削り取り(オブジェ、レディ・メイド、ロト・レリーフ)、タイトルから作品を指示する機能を奪い、その言葉自体を一つの作品に仕立てようと決める(「泉」「彼女の独身者によって裸にされた花嫁、さえも」)。芸術家は生産するが、作品は現代や後世の観客の「付加」「変形」によって作られ続ける。このコンセプチュアルなモチーフが停止し、男が絵画から離れる時、本書の対話が始まる。2017/09/05
ganiesuta
0
挑発的 刺激的。2008/04/01
kiki
0
思考が新鮮で、むずかしくて、読んでいると気持ち悪くなってくるけど、デュシャンについてもっと知りたい。2020/03/30