サン=テグジュペリデッサン集成

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B4判/ページ数 325p/高さ 30cm
  • 商品コード 9784622072836
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C1098

出版社内容情報

『小さな王子さま』(『星の王子さま』)が母国フランスで出版されて昨年2006年で60周年を迎え、これを記念して編まれたデッサン集の日本語版。国際共同出版/日本語版限定2000部。
序文は、国際的に活躍するアニメーション作家の宮崎駿氏。サン=テグジュペリの愛読者であり、作中に空を飛ぶことのモチーフをくりかえしとりあげることでも知られる氏は、作家・飛行家サン=テグジュペリのデッサンをどう読むのでしょうか。

■特色
350点余の未発表作品を含むデッサンを一堂にあつめ、はじめて完全なかたちで公開する デッサンのモデルや背景の状況を解説した詳細なキャプションを付し、作家の生涯を7つのステージに分けてたどる自筆原稿や画中に書き込まれた文章、10代のころの手紙など、これまで紹介されることのなかったものを多数収録 『南方郵便機』『小さな王子さま』をはじめとする作品、また作家自身の、隠れた一面が浮かび上がる。

【Antoine de Saint-Exupery】
1900年フランスのリヨンに生まれる。大学入学資格取得後、1921年兵役に服して空軍に入り、 翌年、 予備少尉に任官。1926年ラテコエール航空会社に入り、 ジャン・メルモーズ、アンリ・ギヨメなどと共に, フランス民間航空の開拓者の一人として、不朽の名をとどめる。1932年以後はテスト・パイロット、ジャーナリストとして活躍。 1939年、第二次世界大戦勃発とともに予備大尉として召集され、 偵察飛行に従事. 休戦後は一時アメリカに亡命したが、1943年、北アフリカで再編された原隊に復帰。1944年7月、フランス本土偵察のためコルシカ島ボルゴ基地から出撃後、 未帰還となった。作品に『南方郵便機』(1929)『夜間飛行』(1931, フェミナ賞)『人間の大地』(1939, アカデミー小説大賞)『戦う操縦士』(1942)『ある人質への手紙』(1943)などがあり、1948年には未完の大作『城砦』が刊行された。

内容説明

友人の手によってごみ箱から救い出されたデッサンや、散逸していた紙片など、未発表の350点余を含む500点近くを、初めてここに集成。デッサンとともに紙片に書きつけられたサン=テグジュペリのテクストや、デッサンの描かれた背景に関する詳細な紹介をほどこして、1巻とする。

目次

少年時代のデッサン
カサブランカ・ノート、1921年
ヴォギュエ伯爵夫人の紙片
肖像のギャラリー
自筆原稿の余白に
飛行士のデッサン
王子さまの誕生と変貌

著者等紹介

サン=テグジュペリ,アントワーヌ・ド[サンテグジュペリ,アントワーヌド][Saint‐Exup´ery,Antoine de]
1900‐1944。1900年フランスのリヨンに生まれる。大学入学資格取得後、1921年兵役に服して空軍に入り、翌年、予備少尉に任官。1926年ラテコエール航空会社に入り、ジャン・メルモーズ、アンリ・ギョメなどと共に、フランス民間航空の開拓者の一人として、不朽の名をとどめる。1932年以後はテスト・パイロット、ジャーナリストとして活躍。1939年、第二次世界大戦勃発とともに予備大尉として召集され、偵察飛行に従事。休戦後は一時アメリカに亡命したが、1943年、北アフリカで再編された原隊に復帰。1944年7月、フランス本土偵察のためコルシカ島ボルゴ基地から出撃後、未帰還となった。作品に『南方郵便機』(1929)『夜間飛行』(1931、フェミナ賞)『人間の大地』(1939、アカデミー小説大賞)などがある

山崎庸一郎[ヤマサキヨウイチロウ]
1929年生。1953年東京大学文学部仏文科卒業。学習院大学名誉教授

佐藤久美子[サトウクミコ]
1949年東京生。学習院大学大学院博士課程満期退学。フランス文学専攻。学習院大学ほか講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリリン

43
サン₌テグジュペリの多彩さを改めて感じると共に、王子さまの誕生と変貌から名作と言われる作品が出来上がるまでの心情が伝わってきた。1971年生まれのジョアン・スファールがテグジュペリのデッサンを見てBD版にした経緯も感じる。自画像や「崖の下に横たわる飛行士」「遠くにその飛行機が見える」が特に好き。テグジュペリ没後に生まれたスファールが深い敬愛の念を持ち丁重に描いた感のBD版は、数ある翻訳版や関連本の中でも特にテグジュペリの神髄に迫った解釈の賜物か。海に消えた原石のダイアモンドを愛おしみ包み込むように。2022/10/31

tera。

20
迷いに迷って連れて帰った一冊だったけど、決断して正解だった。私の知らないサン=テグジュペリがイッパイ詰まっていた。少年時代のデッサンから行方不明になる直前に描かれた水彩画まで、本当に色んな紙に様々な手法による彼の絵が500点近くも掲載されている。日本でも一番有名であろう「星の王子さま」のデッサンやクロッキーも多数あり、それらが手帳の1ページや何かの紙の裏に描かれている事が興味深いし、このような形で保存されていた事が嬉しい。個人的にはモロッコ第37飛行連隊の「仲間たち」を描いた木炭のコンテがお気に入り。 2014/09/09

taku

16
目に映る対象の表現、イメージの創造。サン=テグジュペリから紙の上に零れ落ちた、感性のかけらを集めた本。飛行連隊の仲間たちを描いた木炭画の優しげな雰囲気もよいが、やはり人物のなかに「小さな王子さま」が誕生していく過程が見どころ。彼の中で、王子がどのように生を受け成長していったのか想像してみると、人間と世界の本質を問う分身だったのかもしれない。宮崎駿の序文は敬愛が伝わってくる。最後に読み返すと、サン=テグジュペリの絵、この本がつくられる意味、彼についての表現がしっくりくる。2022/10/21

いよ

3
ボリュームがすごい。家族や友人への手紙にも絵が描かれてたり、手帳にもサラサラッと描いてたり。彼の描く線が好きで。飛行士、作家、画家...どれにも当てはまるけど、全部引っ括めて「詩人」ていう言葉が一番しっくりくるなぁと思った。ユーモアのあるデッサンやキャラクターから詩や物語が浮かんできそう。彼の描く線って私の理想なんです。2011/07/18

明るい果物

1
字は読まず絵を見た。 花の咲く丘にたつ人を何枚もかいてた。おしゃれ!2013/04/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/26904
  • ご注意事項

最近チェックした商品