別離のとき

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  • サイズ A5判/ページ数 181p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622072799
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

幻滅の専門家、陽気なペシミスト、そして挫折の小説家、グルニエの最新短篇集を名訳で。人生における出会いと別れを苦いユーモアで語って比類なき十の物語。

著者等紹介

グルニエ,ロジェ[グルニエ,ロジェ][Grenier,Roger]
1919年、カーンに生まれ、ポーで育つ。戦後カミュにさそわれ「コンバ」紙で働く。「フランス・ソワール」紙編集部を経てガリマール書店文芸顧問

山田稔[ヤマダミノル]
1930年、門司に生まれる。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蘭奢待

43
短編集。フランス人の編集者にして作家。全編通じて人生の皮肉を表現する。戦時中、占領下のフランスでレジスタンス運動に加わり、戦後はアルベルトカミュとともに編集者として働く。興味深い経歴を持つ作家。作品にそれが表れていると面白いのだが、この短編集からは残念ながらあまり感じられなかった。2020/01/19

二戸・カルピンチョ

23
グルニエの何がいいのかを考えた時、ひどく驚くような出来事が起きないこと、面白い話にしてないこと。じゃあ何で読み続けることができるのか。シンプルで回りくどくない、主人公たちに興味が湧きやすく共感できる、から。最小限の人物の情報を重ねて、なんかいいんだよね。そのペシミスト振りがじわっと来る。短編集が大の苦手な私が読める、とても楽しかった短編集です。2023/01/17

燃えつきた棒

23
少し期待しすぎていたかも知れないが、それでも「別離の時代」と「秘密」は印象に残った。 微かにメグレ警視の匂いがした。 ビターなテイストが病みつきになりそう。 やっぱりフランス文学が一番性にあってるかも。 2015/11/10

ぞしま

11
「シンメトリー」以外は作者が八十代で買いたとか…、化け物ぶりがすごい。滑稽で可笑しいのだが明晰さはとっくに置いていってるような、脱(メロ)ドラマ的な志向を感じたりしたが、勘違いだろうか。 「きわめて愛他的で、寛容」「しかし掘り下げてみると、誰も愛していないことがわかる」というチェーホフ評は、グルニエ自身にもあたるのだろう。 「別離の時代」と「秘密」が好みだった。「秘密」のパヴェーゼの書かれぶりはけっこう西の欧では一般的なのかしら、かわいそう。2021/06/23

のりまき

10
『秘密』が好きかな。2023/04/09

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