出版社内容情報
『職業としての政治』や方法論文、宗教社会学、音楽社会学、書簡にいたるまでの著述の考察から新たなウェーバー像を提示する。
内容説明
9・11以降の世界にあって、20世紀の知的遺産から何を学ぶことができるか。「闘争」と「文化」という視点から従来のウェーバー像を読みかえ、その理論のアクチュアリティを再構成した気鋭の論考。
目次
第1章 序論
第2章 方法論から文化社会学へ―マックス・ウェーバーの政治理論の基礎
第3章 権力政治と西洋近代―マックス・ウェーバーの比較文化 社会学におけるカウティリヤとマキアヴェリの差異を手がかりにして
第4章 比較文化社会学における自然法―プロテスタンティズム、西洋、そして近代の齟齬
第5章 ゲオルク・ジンメルとマックス・ウェーバーにおける美と政治―美的汎神論と抗争的多神論
第6章 マックス・ウェーバーのアビ・ヴァールブルクへの手紙
第7章 「ウェーバーと全体主義」再考―エリック・フェーゲリンの視角から
第8章 結論
著者等紹介
野口雅弘[ノグチマサヒロ]
1969年東京に生まれる。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。2003年ボン大学哲学部で博士号取得(Ph.D.)。政治学、政治理論専攻。現在、早稲田大学、立教大学、横浜国立大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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