内容説明
本書は、12世紀から今までの、人間の禁忌のテーマ“死”“死を前にしての態度”について、その変わった部分と変わらない部分、そして20世紀の産業化・都市化の果ての未曽有の断絶についての考察である。
目次
序 終ることのない書物の物語
1 死を前にしての態度(飼いならされた死;己の死;汝の死 ほか)
2 研究の道程(一九六六‐一九七五)(中世における死を前にしての富と貧困;ホイジンガと死骸趣味の主題;モーラスの『楽園への道』における死の主題 ほか)
著者等紹介
アリエス,フィリップ[アリエス,フィリップ][Ari`es,Philippe]
1914‐1984。1914年ロワール河畔のブロワで、カトリックで王党派的な家庭に生れる。ソルボンヌで歴史学を学び、アクション・フランセーズで活躍したこともあったが、1941‐42年占領下のパリの国立図書館でマルク・ブロックやリュシアン・フェーヴルの著作や『アナル』誌を読む。家庭的な事情から大学の教職には就かず、熱帯農業にかんする調査機関で働くかたわら歴史研究を行なった。『フランス諸住民の歴史』(1948)、『歴史の時間』(1954、1986、杉山光信訳みすず書房、1993)、『子供の誕生』(1960、杉山光信・杉山恵美子訳みすず書房、1980)、『死を前にした人間』(1977、成瀬駒男訳みすず書房、1990)などユニークな歴史研究を発表し、新しい歴史学の旗手として脚光をあびる。1979年に社会科学高等研究院(l’´Ecole des Hautes ´Etudes en Sciences Sociales)の研究主任に迎えられる。1984年2月8日逝去
伊藤晃[イトウアキラ]
1927年愛知県に生れる。1956年東京大学文学部仏文科卒業。修士。國學院大学名誉教授
成瀬駒男[ナルセコマオ]
1931年横浜市に生れる。1953年東京大学文学部仏文科卒業。修士。國學院大学文学部教授を務める。1995年8月14日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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