内容説明
1920年代のヨーロッパ。量子力学の新理論が澎湃として湧き起こる現場に飛び込み、科学史の転換点をつぶさに見とどけたひとりの日本人がいた。仁科芳雄、彼は、日本における原子核物理学のパイオニアとして広くその名を知られる。本書は、この学問の黎明を仁科とともに体験し、今日にいたる多彩な展開をみずから担ったひとびとによる、貴重な証言集である。
目次
仁科芳雄博士小伝
1 時代(仁科先生;理研時代と日本の物理学;コペンハーゲンの仁科博士 ほか)
2 研究(研究の日々;理論研究;霧箱による宇宙線の研究 ほか)
3 回顧(叔父・仁科芳雄の思い出;仁科さんと父の回想;日常の生活 ほか)
仁科芳雄年譜
仁科芳雄に関する参考文献
仁科芳雄学術論文リスト
著者等紹介
玉木英彦[タマキヒデヒコ]
1909年生。東大物理学科卒。34年理研仁科研究室に入る。52年東大教授、東大名誉教授、仁科記念財団理事
江沢洋[エザワヒロシ]
1932年生。東大物理学科卒。学習院大名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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