内容説明
更年期=メノポーズ?両者の違いからバイオロジーの地域性を抽出し、それを作り出している文化的・社会的文脈を、日本女性の語りの集積により浮かび上がらせる。医療人類学研究の真骨頂。
目次
科学的言説と女性の老化
第1部 日本―成熟と更年期(人生の変わり目―定まらない定義;確率からみた更年期;あきらめ、抵抗、満足―成熟という語り;現代の病理 ほか)
第2部 「回避すべき時期」から「欠乏症」へ(メノポーズはどのようにつくられたか;自然=本性に反して―メノポーズは老いと衰えの前触れ)
加齢=老化の政治学―不死の閃光
著者等紹介
ロック,マーガレット[ロック,マーガレット][Lock,Margaret]
英国ケント州生まれ。カナダ在住。マッギル大学医療社会学部・文化人類学部教授。カナダ・ロイヤル・ソサエティ会員。日本と北米をおもなフィールドとして、きわめて質の高い医療人類学的研究を長年精力的に続けている。その功績により2005年、カナダ最高の学術賞であるキラム賞を受賞。『更年期―日本女性が語るローカル・バイオロジー』によってもステイリー賞(J.I.Staley Prize)など複数の賞を受けている
江口重幸[エグチシゲユキ]
1951年生まれ。1977年、東京大学医学部医学科卒業、現在は東京武蔵野病院(教育研究部長)。精神科医、文化精神医学、医療人類学、力動精神医学史に関心をもつ
山村宜子[ヤマムラヨシコ]
翻訳家。1946年生まれ。国際基督教大学卒
北中淳子[キタナカジュンコ]
1970年生まれ。シカゴ大学修士、マッギル大学博士課程在籍、慶應義塾大学文学部助手。専門は医療人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くさてる
読書家さん#2EIzez
vonnel_g