内容説明
言語や精神疾患の捉えかたの違いを超え、移住者を治癒に導く道はなにか。従来の西欧精神医学、精神分析、集団療法のいずれとも異なる民族精神医学の理論的枠組みを豊富な臨床例とともに示す。
目次
第1章 理論的枠組み
第2章 民族精神医学と二重性の実践
第3章 診断と治療関係の確立
第4章 治療効果
第5章 治療技術の超文化的分類
第6章 病因理論―内部と外部
第7章 夢と神話―解釈の問題
著者等紹介
ナタン,トビ[ナタン,トビ][Nathan,Tobie]
1948年生まれ。フランスの臨床心理学者。民族精神医学の提唱者として知られる。エジプトのカイロに生まれ、家族でフランスに移住後、心理学・精神分析を学ぶ。フランス国立高等研究院でジョルジュ・ドゥヴルーから民族精神医学を学び、パリ13大学の講師、助教授を経て、1986年よりパリ第8大学教授。1979年、パリ第13大学アヴィセンヌ病院に初の民族精神医学外来を開設。1988年、パリ郊外サン=ドニ市の母子保護施設で、民族精神医学の外来診療を開始。1993年にパリ第8大学内に設立したジョルジュ・ドゥヴルー・センターを拠点に、民族精神医学の研究、教育、治療を30年以上にわたり実践している
松葉祥一[マツバショウイチ]
1955年大阪生まれ。神戸市看護大学教授
植本雅治[ウエモトマサハル]
1950年大阪府生まれ。神戸市看護大学教授
椎名亮輔[シイナリョウスケ]
1960年東京都生まれ。同志社女子大学助教授
向井智子[ムカイトモコ]
1972年愛媛県生まれ。パリ第8大学大学院心理学研究科博士課程在学中
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