内容説明
『翼よ、北に』に続く、アン・モロー・リンドバーグの第二作。1933年、リンドバーグ夫妻は、アメリカとヨーロッパを結ぶ航空路開拓の調査飛行に出発した。帰路最大の難関は、水上機でアフリカのカーボ・ヴェルデ諸島を飛び立って南米のダカールに至る、長時間に及ぶ大西洋上の飛行である。吹き荒れる強風、黄熱病の流行、一転して、離水を阻む完全な無風状態―さまざまな困難におそわれ、夫妻は捕らわれた鳥のようにアフリカから飛び立つことができない。ダカールへの飛行を試みては挫折し、試み、挫折し…アフリカ最西端の地での10日間をモチーフに、飛行という行動をつうじて獲得した、新しい世界と人間のすがたを描く。
目次
1 サンティアゴ島(追い風;着水できるかしら?;大西洋航空路の基地 ほか)
2 バサースト(イギリス人って本当に…;ジグソー・パズル;防衛線 ほか)
3 ナタールへ(わたしの小さな部屋;夜;はるかな灯台 ほか)
著者等紹介
リンドバーグ,アン・モロー[リンドバーグ,アンモロー][Lindbergh,Anne Morrow]
1906年、アメリカ、ニュージャージー州エングルウッドに生まれる。1927年に、メキシコで飛行家チャールズ・リンドバーグと出会い、1929年に結婚。自身も操縦・通信の技能を身につけ、女性飛行家の草分けとなる。1931年に夫妻で東洋への調査飛行を行い、その経験を題材にしたNorth to the Orient『翼よ、北に』で作家としてデビュー。1932年長男が誘拐、殺害されるという事件を乗り越え、飛行と執筆活動を続け、多くの著作を著した。2001年2月にバーモントの自宅で永眠
中村妙子[ナカムラタエコ]
1923年東京に生まれる。1954年東京大学文学部西洋史学科卒業。翻訳家
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感想・レビュー
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