内容説明
パレスチナ問題の起源からシオニズム、バルフォア宣言、イスラエル建国、中東戦争、キャンプ・デーヴィッドをへて1990年代へ。歴史的省察と方法と情熱が生んだ、サイード、もう一つの主著。
目次
第1章 パレスチナ問題(パレスチナとパレスチナ人;パレスチナとリベラルな西洋 ほか)
第2章 犠牲者の視点から見たシオニズム(シオニズムとヨーロッパ植民地主義の姿勢;シオニストの住民化とパレスチナ人の非住民化)
第3章 パレスチナ人の民族自決に向けて(残留者、流亡者、そして占領下の人々;パレスチナ人意識の発生 ほか)
第4章 キャンプ・デーヴィッド以降のパレスチナ問題(委託された権限―修辞と権力;エジプト、イスラエル、合衆国―それ以外に条約が含意したもの ほか)
著者等紹介
サイード,エドワード・W.[サイード,エドワードW.][Said,Edward W.]
1935年11月1日、イギリス委任統治下のエルサレムに生まれる。カイロのヴィクトリア・カレッジ等で教育を受けたあと合衆国に渡り、プリンストン大学卒業、ハーヴァード大学で学位を取得。コロンビア大学英文学・比較文学教授を長年つとめた。2003年9月歿
杉田英明[スギタヒデアキ]
1956年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。比較文学比較文化・中東地域文化研究専攻
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