ナボコフ伝―ロシア時代〈上〉

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  • サイズ A5判/ページ数 360p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622070719
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0097

出版社内容情報

20世紀最大の小説家ウラジーミル・ナボコフとは一体、何者であったのか。

もはや単に『ロリータ』や『アーダ』を書いたアメリカを代表する作家とのみ認知されることのなくなったナボコフ。プルーストやジョイスと並び称される複雑で豪奢な言語宇宙、来るべき新たな「マルチリンガル」の文学を予感させる作品世界を築き上げたその起源には、40年を超えるロシア語で活躍した時代が存在した。帝政ロシアにおける貴族の生活、革命によるヨーロッパへの「亡命」、赤貧のなかでの矢継ぎ早の傑作の執筆、卓越した政治家でもあった父の死、大きな転機となった結婚、ヒトラーによる政権掌握と第二次世界大戦勃発による新天地アメリカへの脱出……。

綿密な取材と膨大な文献調査によって、ナボコフの「ロシア時代」の全貌を初めて描き切り全世界で賞賛された決定版伝記、待望の刊行。全2冊。


Brian Boyd (ブライアン・ボイド)
1952年、北アイルランドのベルファーストに生まれる。5歳の時ニュージーランドに移住。16歳でナボコフの長篇『青白い炎』に出会い、以後ナボコフに魅入られる。ナボコフと『アーダ』に関する研究でトロント大学より文学博士号を取得。オークランド大学英文科大学代表特任教授。本書『ナボコフ伝 ロシア時代』(1990)は4ヶ国語に翻訳されドイツ、ニュージーランドで賞を受けたほか、ニューヨークタイムズ、タイム等多数の新聞雑誌の年間優秀図書に選ばれた。主要著書として、本書の続編である『ナボコフ伝 アメリカ時代』(1991)の他、『「アーダ」--意識の場所』(1985/2001)、『「青白い炎」--芸術的発見の魔術』(1999)などがある。

諫早勇一(いさはやゆういち)
1948年茨城県に生まれる。東京大学教養学部教養学科(ロシア分科)卒業。1974年同大学院人文科学研究科(比較文学比較文化)博士課程中途退学。現在 同志社大学言語文化教育研究センター教授。専攻は近代ロシア文学、とくにロシア亡命文学。訳書 『ナボコフ短篇全集I・II』(共訳)(作品社)ほか。主な論文 「ナボコフとプラハ」(『言語文化』第4巻第4号)、「亡命作家の誕生 ナボコフ小伝--アメリカ移住まで」(『ユリイカ』第23巻第11号)ほか。
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『ナボコフ書簡集』全2巻
ナボコフ『ベンドシニスター』

内容説明

帝政ロシアの貴族時代から革命に余儀なくされたヨーロッパへの「亡命」生活へ。偉大な政治家でもあった父の死、大きな転機となった結婚を経て「作家」ナボコフが誕生するまで。激動の生涯。

目次

第1部 ロシア―ローディ(リベラルな家系―過去が織り成すパターン;目覚める世界―ペテルブルグ、一八九九‐一九〇四年;第一次革命と第一ドゥーマ―ペテルブルグ、一九〇四‐〇六年;蝶―ペテルブルグ、一九〇六‐一〇年 ほか)
第2部 ヨーロッパ―シーリン(シーリン誕生―ケンブリッジ、一九一九‐二二年;再編成―ベルリン、一九二二‐二三年;ミューズ登場―ベルリン、一九二三‐二五年;亡命者生活の情景―ベルリン、一九二五‐二六年 ほか)

著者等紹介

ボイド,ブライアン[ボイド,ブライアン][Boyd,Brian]
1952年、北アイルランドのベルファーストに生まれる。5歳の時ニュージーランドに移住。16歳でナボコフの長編『青白い炎』に出会い、以後ナボコフに魅入られる。ナボコフと『アーダ』に関する研究でトロント大学より文学博士号を取得。オークランド大学英文科大学代表特任教授。『ナボコフ伝ロシア時代』(1990)は4か国語に翻訳されドイツ、ニュージーランドで賞を受けたほか、ニューヨークタイムズ、タイム等多数の新聞雑誌の年間優秀図書に選ばれた

諫早勇一[イサハヤユウイチ]
1948年茨城県に生まれる。東京大学教養学部教養学科(ロシア分科)卒業。1974年同大学院人文科学研究科(比較文学比較文化)博士課程中途退学。現在同志社大学言語文化教育研究センター教授。専攻は近代ロシア文学、とくにロシア亡命文学
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