聞き書 武村正義回顧録

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000237918
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0031

出版社内容情報

滋賀県知事から衆議院議員に転身し,巨額の現金が飛び交う永田町の政治風土に違和感を覚えた著者はリクルート事件を契機に「政治改革」に取り組んでいく。新党さきがけの旗揚げ,細川内閣の誕生,小沢一郎氏との確執を経て,「自社さ」連立政権へ……。激しく動いた90年代日本政治の舞台裏で何が起きていたのか。すべて明らかにする。

内容説明

四十歳で滋賀県知事に当選し、一九八六年に衆議院議員に転身した武村正義は、中央政界の金権体質に大きな違和感を覚える。その後、リクルート事件を機に田中秀征、鳩山由紀夫、石破茂らとユートピア政治研究会を結成、「政治改革」へと突き進んでいく。五十五年体制を崩壊させた細川政権の誕生から、小沢一郎との確執、「自社さ」連立による村山政権の誕生までの舞台裏を語り明かす。また、新党さきかげというユニークな小政党の内情、細川護煕や橋本龍太郎、梶山静六はじめ、九〇年代を彩った政治家たちの素顔など、興味が尽きない。

目次

滋賀県知事から衆議院議員へ
リクルート事件とユートピア政治研究会
政治改革のうねり
新党さきがけ結成
細川政権の誕生
官房長官として―政権内の確執
細川内閣の崩壊と「自社さ」の始動
村山政権の舞台裏
大蔵大臣時代
新進党の結成・阪神淡路大震災・円高
村山内閣から橋本内閣へ
さきがけの終焉と政界引退

著者等紹介

御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年、東京に生まれる。東京大学法学部卒業。ハーバード大学客員研究員、東京都立大学教授、政策研究大学院大学教授を経て、東京大学先端科学技術研究センター教授

牧原出[マキハライズル]
1967年、愛知県に生まれる。東京大学法学部卒業。東北大学法学部助教授、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス客員研究員などを経て、東北大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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わび

1
御厨×牧原先生のオーラルシリーズの一冊。自民党政治に染まりきる前に党を飛び出した人だから党務などの裏話は少ないし、畑違いの蔵相時代も微妙。その分、よく分からないまま現れて消えた、さきがけという政党については内情が詳しい。聞き取りの時期が政権交代と重なったこともあり、今読むと、当時の文脈をかなり背負っている印象。政争に敗れる形となった鳩山・菅両総理の評の突き放した感じが味わい深い。細川・村山政権期の語りは種々のオーラルやノンフィクションとクロスチェックしてみると面白そう。2020/05/27

Y_Kuroyanagi

0
20160521ー201606012016/06/01

あぶ

0
良くも悪くも本音で語られており現在の民主党政権の多くの人材が「さきがけ」出身であることを鑑みると非常に興味深かった。田中秀征の人物像も意外で彼の著作も読み直す必要があるが、いずれにしろ菅直人はダメなヤツというのがよく分かった。2012/08/14

ukpp

0
本当に面白いオーラルヒストリー。 2011/11/08

AKRDykk

0
武村正義の国会議員人生は、55年体制の後半から始まる。その中で政治改革の波を作り(ユートピア政治研究会)、90年代の政界を駆け抜けていった。なにせ90年代の政治の中心にいた人の回顧なのだから、主観交じりでも面白い。自民党から出ていき、さきがけという政党をつくるところや、自社さ政権の運営、菅直人との距離感、村山富市の政治家間での評価などから、武村正義に対するイメージが、(あまり知らなかったというのもあるが)少し変わった(とはいえ武村の評価が変わるわけではないが)。2024/09/08

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