出版社内容情報
永山正昭は小樽出身、20歳そこそこで船の通信士となり、2年ほど香港―ニューヨーク航路で働いた。その後は海上労働運動に専心し、戦中―戦後を通じて、海員向け機関紙・誌の編集にも関わった。
さらに戦後は日本共産党に入党、『アカハタ』記者ともなる。退職後、手書きの『星星之火通信』の発行を開始。本書は、『通信』の膨大な文章群から厳選し、それを核として編んだ自伝的エッセーの束であり、時代の貴重な証言である。すぐれた運動家、独特な読書家、そして文学の才に富み、洞察の人でもあった永山の全貌が、ここにはじめて一冊になる。
永山正昭(ながやま・まさあき)
1913年、小樽市に生まれる。1934年、官立無線電信講習所卒業後、次席通信士として岸本汽船関西丸に乗船。1936年下船、無線技士会常任委員に就任。のちに海員協会勤務。1946年、日本共産党入党、47年党本部勤務。労働対策部員、『アカハタ』記者などを歴任、1968年退職。戦中戦後を通じ、一貫して機関紙・誌の編集に携わる。1994年没。
平岡茂樹(ひらおか・しげき)編
1927年、朝鮮平安南道、鎮南浦府に生まれる。1954年、東京大学法学部政治学科卒業。
飯田朋子(いいだ・ともこ)編
1928年、千葉県に生まれる。1953年法政大学第二文学部日本文学科卒業。
内容説明
船の通信士として出発、戦中戦後の闇を撃った海上労働運動家の自伝文学。
目次
第1章 海上へ(出会い(一)友
洋上
出会い(二)同志)
第2章 波涛(敗戦と再出発;家族;星霜)
著者等紹介
永山正昭[ナガヤママサアキ]
1913年、小樽市に生まれる。1934年、官立無線電信講習所卒業後、次席通信士として岸本汽船関西丸に乗船。1936年下船、無線技士会常任委員に就任。のちに海員協会勤務。1946年、日本共産党入党、47年党本部勤務。労働対策部員、『アカハタ』記者などを歴任、1968年退職。戦中戦後を通じ、一貫して機関紙・誌の編集にたずさわる。1994年没
平岡茂樹[ヒラオカシゲキ]
1927年、朝鮮平安南道、鎮南浦府に生まれる。1954年、東京大学法学部政治学科卒業
飯田朋子[イイダトモコ]
1928年、千葉県に生まれる。1953年法政大学第二文学部日本文学科卒業
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