みすずライブラリー<br> 暴力について―共和国の危機

個数:
電子版価格
¥3,520
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

みすずライブラリー
暴力について―共和国の危機

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年04月27日 04時27分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 261,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622050605
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C1330

出版社内容情報

60年代から70年代、ベトナム戦争と学生運動の時代に著者が何を見たか。「政治とは何か」を問う。



Hannah Arendt (ハンナ・アーレント)
1906年、ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。1928年、ヤスパースのもとで「アウグスティヌスにおける愛の概念」によって学位取得。ナチス政権成立後(1933年)パリに亡命し、亡命ユダヤ人救出活動に従事する。1941年、アメリカに亡命。1951年、市民権取得。その後、バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の客員教授を務め、1967年、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授に任命される。1975年ニューヨークで急逝。著書 『全体主義の起原』1-3 (1951, みすず書房 1972年、1972年、1974年) 『人間の条件』(1958年、筑摩書房 1994年)、『イェルサレムのアイヒマン』(1963年、みすず書房 1969年)、『過去と未来の間』(1954年 1968年 みすず書房 1994年)、『ラーエル・ファルンファーゲン』(1959年、みすず書房、1999年)他。

内容説明

ベトナム戦争、プラハの春、学生運動…1960年代後半から70年代初頭にかけて全世界的な広がりをみせた騒然たる動向を、著者は亡命の地・アメリカ合衆国でどのように考えていたか。「国防総省秘密報告書」を手がかりに嘘と現実(リアリティ)とのあり方を論じた「政治における嘘」、暴力と権力との相違をテーマにした「暴力について」、さらに「市民的不服従」など、本書は、情況への鋭い発言のかたちをとりながら、われわれとわれわれを取りまく世界への根本的な問いを投げかけている。「政治とは何か」をもっとも明快かつ具体的に論じた書ともいえよう。

目次

政治における嘘―国防総省秘密報告書についての省察
市民的不服従
暴力について
政治と革命についての考察―一つの註釈

著者等紹介

山田正行[ヤマダマサユキ]
1957年に生まれる。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学、政治思想専攻。現在東海大学助教授。著書『西洋政治思想史II』(共著、新論評、1995)。訳書ハーバーマス『公共性の構造転換』(共訳、未来社、1994)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

18
ハンナ・アーレントによる暴力と権力への考察。冷戦時という時代背景もあって即そのまま現代社会に当て嵌まる訳ではないけれど、どんなに強固に完成していると確信している社会でも、その足下では革命の萌芽があちこちに散らばっている。ほんの小さな(と書いたら嫌がられるかもしれないが)ウイルス性の感染症だって世界の在り方をほんの二年で破壊したのだから、人々が熱狂と共に結集しても破壊と創造は行われるだろうな。コロナ禍は自身の政治的な思想信条をしっかりと確認点検する良い機会なのかもしれませんね。2022/01/05

chanvesa

14
随所にアーレントの苦悩が現れている。彼女の新しい権力の創造という格闘は「評議会」に託されているが、労働が主流になり、公的領域への関心が希薄になれば、学校で「民主主義の学校」と教わった地方自治の現場である地方議会にびっくりするようなことが起きるのはもう仕方がないのか。145頁の「権力と暴力は同一ではない」、173頁の「権力の独占はその国の真正な権力の源泉を干上がらせたり、漏れ出させたりする」、これらの言葉はベトナム戦争がアメリカ自身にもたらした影響への洞察の言葉を越えて、現代の世界への予言とも言える。2014/10/04

Rieko Ito

4
アーレントの暴力と権力に関する考察は、当時の時代に即したものでありながらいまも全く古びていない。特に興味深かったのは、「権力は銃身から生じる」というのはまったく非マルクス主義的であるというくだり。権力は生産過程によって規定されるのであり、暴力と権力の結合はありふれているが同一ではない、ということ。このあたりは「政治」哲学。また、革命において生まれる個人と集団の不死性との一体化のくだりは、政治「哲学」。他にも全編が示唆に富んでいる。2021/03/12

Ex libris 毒餃子

4
60年代アメリカの政治的情況を通じてアレントの政治思想が垣間見れる一冊。表題にもある「暴力」についてそれがどのように作用するかを中心に論じられている。2015/05/05

レコバ

3
3つの独立した論考と1つのインタビュー記事。要するにアメリカというシステムに含まれるバグをどう考えるかという哲学的な思索という理解でいいのかな。2014/05/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19137
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。