出版社内容情報
著者Antonio Gramsciは、イタリアの革命家。1981年サルディーニャ島に生まれ、トリーノ大学在学中に社会党に入党。戦時体制下における工場内生活の質的変化のうちに生産者自治社会の可能性を見て取り1919年『オルディネ・ヌオーヴォ』紙を創刊。翌20年工場内占拠闘争を指導したのち、21年イタリア共産党の創立に参加。26年ムッソリーニ政権の制定した国家防衛法によって逮捕され、10年余りの獄中生活を強いられる。37年釈放後に病死。ヨーロッパ革命の挫折の原因を探るべく獄中で書きつづったノートが第二次大戦後、刊行され、社会主義・共産主義の内部においてだけでなく、広く現代社会のありように関心を寄せる人びとのあいだで注目を集め今日に至っている。
内容説明
知識人とは、サバルタンとは、地政学的考察とは?本書に編んだ「南部問題についての覚え書」を始めとした5章は、現代を生きるためにイタリアの思想家がのこした貴重な遺産である。
目次
第1章 南部問題についての覚え書
第2章 知識人の形成と機能
第3章 イタリアにおける国民と近代国家の形成と発展のなかにあっての政治的指導の問題
第4章 リソルジメントとイタリアの国民構造における都市‐農村関係
第5章 従属的諸階級の歴史のために
著者等紹介
グラムシ,アントニオ[グラムシ,アントニオ][Gramsci,Antonio]
イタリアの革命家。1891年サルデーニャ島に生まれ、トリーノ大学在学中に社会党に入党。戦時体制下における工場内生活の質的変化のうちに生産者自治社会の可能性を見てとって1919年『オルディネ・ヌオーヴォ』紙を創刊し、工場評議会運動を推進する。翌20年9月フィアットなどで工場占拠闘争を指導したのち、21年イタリア共産党の創立に参加。最高幹部のひとりとして活躍するが、26年ムッソリーニ政権の制定した国家防衛法によって逮捕され、10年余の獄中生活を強いられる
上村忠男[ウエムラタダオ]
1941年兵庫県尼崎市に生まれる。東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了。東京外国語大学名誉教授。学問論・思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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