出版社内容情報
技術・精霊・憑依などの社会人類学的研究。豊富な事例分析で <魔的> 表象の捉え方に再考を促す。
内容説明
妖怪・悪霊・憑きもの・妖術・精霊など、「魔」の世界に属する表象の社会人類学的研究―各地の無文字社会・民俗社会のみならず、現代の社会・文化をも含む豊富な事例の分析を通して、魔性の性格、成立条件などに共通な構造を探る。ここから、今われわれが負っている大きな課題―自分の文化の基準で他を評価することへの反省―に人類学はいかに貢献しうるか、への展望が開かれる。
目次
妖怪と両義性
清純な白と無気味な白
左の神秘
方位の意味
さかさ水
双子の習俗
魔女、死霊のイメージ
女性の魔力
不思議な動物
不思議な来訪者