記号学の冒険 (新装)

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記号学の冒険 (新装)

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622049685
  • NDC分類 804
  • Cコード C1098

出版社内容情報

「物語分析」の三論考を中心に、レヴィ=ストロース、記号学と都市計画など、刺激に充ちた12篇。

内容説明

「物語の構造分析序説」(1966)以来、バルトはフランスのナラトロジー(物語記号論)のリーダーとしてこの先端領域を切り拓いてきた。本書は、この分野における主要な論考、「物語の構造分析―『使徒行伝』10‐11章について」(1969)「行為の連鎖」(1971)「エドガー・ポーの一短編の分析」(1973)を収める。この三編の邦訳によって、バルトの“物語学”関係のエッセーはほとんど訳されたことになる。彼の新鮮な分析視角はわが国の“物語研究”にも有益な示唆を与えるであろう。他にも、レヴィ=ストロースの『野生の思考』を論じた「社会学と社会論理」をはじめ、「ソシュール、記号、デモクラシー」「記号学と都市計画」「記号学と医学」など、バルトの柔軟な“意味作用の記号学”の実践を示すエッセー(試み)を収録。言説の繰り返しをきびしく斥けた“知=快楽”の冒険家バルトの軌跡、テクスト記号学の展開を、本書はみごとに示している。

目次

記号学の冒険
修辞の文彩(あや)の構造的分類
行為の連鎖
ソシュール、記号、デモクラシー
意味の調理場
社会学(ソシオロジー)と社会論理(ソシオ=ロジツク)―クロード・レヴィ=ストロースの近著二冊について
広告のメッセージ
対象(もの)の意味論
記号学と都市計画
記号学と医学
物語の構造分析
エドガー・ポーの一短編のテクスト

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nranjen

5
最後の2章、『物語の構造分析』『エドガー・ポーの一短編のテキスト分析』が非常に面白かった。シークエンス(これはどうにかなったけれど)コードの理解のためにもこの2章は先にもってきてくれても良かった気がする。今になってバルトを読むなんてとも思うけれど、コンパニョンのバルトに関する本を読んでから、バルトが少し好きになったのもあるだろう。あと時間がたち、ブームが過ぎ去ったのも。2018/01/08

Yossarian

0
(自分用メモ:再読したい本)   初読、二十代前半のなんでも無茶して挑戦しまくった頃。まるでわからんかった。しかたないので「ヴァルドマアル」のテクスト分析で読書会してみんなで読んだ。英米、仏文、独文の人もいた。よけいわからんくなった。   今更思えば無茶にも程があるというか、先に読むべきものがいろいろあっただろうにというか。フラ語は読めないので、せめて英訳読んだ方がわかりやすいのかもしれない。

佐藤リア

0
アシュタサポテの方が面白い2010/12/06

esehara shigeo

0
ロラン・バルトが「記号論・記号学をどうするか/ではどう考えるか」ということを論じている文が多く感じるので、いわば「記号論・記号学について知りたい」という人ならばいいけれど、実際に「記号論・記号学で何が解ったのか」という結果を求める人には向いていないかもしれない。ただ、最後二編の「テクストを読む」ときの丁寧過ぎる解釈よ。確かにこの実践は面白く、「これくらい読める」というロラン・バルトなりの示唆なのだろうと思う。ただ、本は読んでもらうより、読んでいるときのほうが面白いという気はしなくはない。2019/06/16

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