感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
13
人には人それぞれの世界があるということ。それを、己の尺度で評価することは粗野であり、無恥だということ。個々人は、いずれ姿を見せなくなるが、消滅する訳ではないということ。2022/04/30
ぱせり
12
探し物がみつからない人々が、同じように探し物をする人びとに共鳴して、小さな一期一会の出会いみたいなものが生まれる。その瞬間が、苦しいくらいに愛おしい。上へ上へと駆け足する足音が入り乱れる町の片隅に、言えなかった言葉、いつまでも待って居る人の事などが、ユウレイと溶け合って町を漂っているみたい。リアルなのは生身の人間よりもユウレイのほうに思えてくる。 2017/04/17
龍國竣/リュウゴク
0
題名のごとく、作者の故郷は関西だ。けれど、それは空襲になって廃墟と化した場所。筆者が女性であることに驚いた。大胆な構図、連続性に欠けるほんわかした物語。私小説風の作品もあるが、作中に隔絶を感じる。それは、戦争、安保闘争という時代の変遷と共にある。 2012/11/26
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