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出版社内容情報
ギリシア軍事政権に追われた作家のフランチェスコ伝。現代の苦悩と、その昇華する道を指し示す。
内容説明
長篇詩『オデュッセイア』や映画『その男ゾルバ』の作者、『現代のホメロス』といわれる著者が、アシジのフランチェスコの一生を描く。個人の運命と時代の宿命が重なりあって、現代の苦悩をそのままに凝集し、もっとも深くわれわれの時代の批判を試みながら、その昇華の方向を指し示す作品といえよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Foufou
8
聖人と半生を共にしたレオーネの回想録。レオーネ=著者ゆえ極私的信仰告白に門外漢の感想など無粋の極み。とまれ文学作品でもあるわけで。聖人とは何か。人はなぜキリストの反復者のもとに集まるのか。キリストを思うだけでは足りないのか。Fは絶対的孤独における神との対話を実践した人のようである。しかしそのようにして救われる時の「救われる」とは本当のところ何なのか。神が作り給うたものは全て肯定されるのではないのか。自家撞着そのものが核心であるような宗教。色々と考えさせられるが「足るを知る」に勝る真理は描かれていないかな。2020/05/19
tekesuta
0
物質や知識の豊かさを追い求める社会にひずみが生まれるならば、それを捨て去って生きるフランチェスコは確かに道化であり英雄だと思う。2011/02/01
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