出版社内容情報
簡素な生活のなかで、豊かに生きる智慧を綴った『海からの贈りもの』。その著者、アン・モロー・リンドバーグは、女性飛行家の草分けでもあった。本書は〈飛ぶこと〉の魔力に捉えられた若々しい感動が息づくデビュー作である。
航空黎明期の1931年、アンは夫、チャールズ・リンドバーグとともに、単葉のロッキード・シリウス機でニューヨークを出発、カナダ、アラスカ、シベリア、千島列島を経て、日本、中国にいたる大圏ルートの調査飛行をおこなった。飛行の体験と、さまざまな風物、ひとびと――ここには、みずみずしい感受性とユーモア、そして人間への愛情にあふれた〈最上の旅行者〉アンがいる。
なかでも、「サヨナラ」の一語にこめられた深い心をみごとに洞察した章をはじめとする、日本にかかわる章は、古き日本に新しい発見をもたらし、静かな感動を呼ぶ。チャールズ・リンドバーグによる20葉の地図を収める。
Anne Morrow Lindbergh(アン・モロー・リンドバーグ)
1906年、 アメリカ、ニュージャージー州エングルウッドに生まれる。1927年に、 メキシコで飛行家チャールズ・リンドバーグと出会い、 1929年に結婚。 自身も操縦・通信の技能を身につけ、 女性飛行家の草分けとなる。 1931年に夫妻で東洋への調査飛行を行い、 その経験を題材にした本書で作家としてデビュー。 1932年の長男が誘拐、 殺害されるという事件を乗り越え、 飛行と執筆活動を続け、 多くの著作を著した。 小説Listen! the Wind(1938)、 詩集The Unicorn and Other Poems 1935-1955(1956)、 日記(全5冊)などのほか、 1955年に書かれたエッセイ『海からの贈りもの』(吉田健一訳、新潮文庫)は全米でベストセラーとなったのみならず、1994年に、落合恵子の翻訳で、立風書房から、 20年後に追加された新しい章を加えて出版され、日本でも歓迎された。2001年2月にバーモントの自宅で永眠。
中村妙子(なかむら・たえこ)訳
1923年東京に生まれる。1954年東京大学文学部西洋史学科卒業。翻訳家。共著に『三本の苗木――キリスト者の家に生まれて』(みすず書房、2001)、訳書 ルイス『愛はあまりにも若く』(みすず書房、1976)、『別世界にて』(みすず書房、1978)、ミルトン『リンドバーグ――チャールズとアンの物語』(筑摩書房、1994)、ピルチャー『冬至まで』(日向房、2001)、コーレン『ナルニア国をつくった人』(日本基督教団出版局、2001)、パターソン『私はだれ?』(晶文社、2002)ほか多数。
内容説明
航空黎明期の1931年、アンは夫、チャールズ・リンドバーグとともに、単葉のロッキード・シリウス機でニューヨークを出発、カナダ、アラスカ、シベリア、千島列島を経て、日本、中国にいたる大圏ルートの調査飛行をおこなった。飛行の体験と、さまざまな風物、ひとびと―ここには、みずみずしい感受性とユーモア、そして人間への愛情にあふれた“最上の旅行者”アンがいる。なかでも、「サヨナラ」という別れの言葉にこめられた心をみごとにあらわした、日本にまつわる章は、日本の読者にも新しい発見をもたらし、静かな感動を呼ぶだろう。チャールズ・リンドバーグによる20葉の地図を収める。
目次
北を通って東洋へ
準備
出発
ノースヘイヴン島
無線と飛行ルート
ベーカー・レーク
アクラヴィク
ポイント・バロー
暗闇
キング・アイランダーズ〔ほか〕
著者等紹介
リンドバーグ,アン・モロー[リンドバーグ,アンモロー][Lindbergh,Anne Morrow]
1906年、アメリカ、ニュージャージー州エングルウッドに生まれる。1927年に、メキシコで飛行家チャールズ・リンドバーグと出会い、1929年に結婚。自身も操縦・通信の技能を身につけ、女性飛行家の草分けとなる。1931年に夫妻で東洋への調査飛行を行い、その経験を題材にした『翼よ、北に』で作家としてデビュー。1932年の長男が誘拐、殺害されるという事件を乗り越え、飛行と執筆活動を続け、多くの著作を著した。2001年2月にバーモントの自宅で永眠
中村妙子[ナカムラタエコ]
1923年東京に生まれる。1954年東京大学文学部西洋史学科卒業。翻訳家
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