大人の本棚
ジョンソン博士の言葉

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  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622048312
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C1398

出版社内容情報

「年を取るにつれて新しい知己を作って行かない人間は、必ずや自分が取残された感じを味わうはずだ。君、人は自分の友情を絶えず補修せねば駄目だ」

エルフィンストン氏は最近大評判の或る本を話題にしてジョンソン博士に、先生はもうこれをお読みですかと訊いた。ジョンソン、「僕はちょっとだけ目を通した」「何ですって?(とエルフィンストンは言った)まだそれを読み通しておられませんか?」このように突っ込まれて、自分の大ざっぱな読み方を告白せざるをえなくなって不機嫌になったジョンソンはぶっきら棒に答えた。「まだ読んでいない。ところで君は本を最後まで読むのかね?」

人生知の宝庫である伝記文学の最高傑作、ボズウェルの大著『サミュエル・ジョンソン伝』の簡略版をお楽しみください。


シリーズ《大人の本棚》

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James Boswell(J・ボズウェル)
1740-1795。 1740年スコットランドのエジンバラにアフレック卿の子として生れる。神経の病いに悩む不幸な少年時代を過ごしたのち、 グラスゴー大学で学ぶ。 1762年ロンドンに出て、翌年ジョンソンと出会い、彼との交際を深め、その言行を克明に記録した。一方その後、あらゆる階層の女性との交際の経験、広く大陸を旅行する機会をももった。1766年から1783年にかけてエジンバラで弁護士業を営む。その間、1768年には《コルシカ島誌》を刊行してその名を知られ、1773年にはジョンソンとヘブリディズ諸島を周遊した。1784年ジョンソンの死後、彼の《伝記》の執筆にとりかかり、1791年この伝記の傑作は完成した。1795年ロンドンで没す。20世紀になって、18巻の彪大な《日記》がPrivate Papers of James Boswell from Malahide Castleの名で公刊され、すぐれた日記作者としての彼の新しい姿が浮彫りにされた。

中野好之(なかの・よしゆき)編訳
1931年東京に生れる。1955年東京大学経済学部卒業。元國學院大学・富山国際大学教授。著書『評伝バーク』(1977、みすず書房)『バークの思想と現代日本人の歴史観――保守改革の政治哲学と皇統継承の理念』(2002、御茶の水書房)訳書 カッシーラー『啓蒙主義の哲学』(1962、紀伊國屋書店)レスリー・スティーヴン『18世紀イギリス思想史』(1969-70、筑摩書房)『エドマンド・バーク著作集』1、2巻(1973、みすず書房)バートランド・ラッセル『人生についての断章』(共訳、1979、みすず書房)ボズウェル『サミュエル・ジョンソン伝』1-3巻(1981-83、みすず書房)ギボン『ローマ帝国衰亡史』6-10巻(1996、ちくま学芸文庫)ほか。

内容説明

人生知の宝庫である伝記文学の最高傑作、ボズウェルの大著『サミュエル・ジョンソン伝』の簡略版。

著者等紹介

ボズウェル,J.[ボズウェル,J.][Boswell,James]
1740年スコットランドのエジンバラにアフレック卿の子として生れる。神経の病いに悩む不幸な少年時代を過ごしたのち、グラスゴー大学で学ぶ。1762年ロンドンに出て、翌年ジョンソンと出会い、彼との交際を深め、その言行を克明に記録した。一方その後、あらゆる階層の女性との交際の経験、広く大陸を旅行する機会をももった。1766年から1783年にかけてエジンバラで弁護士業を営む。その間、1768年には《コルシカ島誌》を刊行してその名を知られ、1773年にはジョンソンとヘブリディズ諸島を周遊した。1784年ジョンソンの死後、彼の《伝記》の執筆にとりかかり、1791年この伝記の傑作は完成した。1795年ロンドンで没す

中野好之[ナカノヨシユキ]
1931年東京に生れる。1955年東京大学経済学部卒業。元国学院大学・富山国際大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

95
ボズエェルの「サミュエル・ジョンソン伝」はすべてを読もうとすると大部(全3巻)のために、この簡略版を出された気がします。哲学とまではいわないけれど、人生を見直していくような感じがします。彼の生きてきたイギリスの時代性や彼の所属している階級などをよく考えて読んでいくことが重要であるという気がしました。2024/09/08

きりぱい

4
タイトルが言葉となっているので、『サミュエル・ジョンソン伝』からの警句集みたいなのかと思ったら、抜粋の簡略版だった。ジョンソン伝がどうだこうだという記述に度々出会ったのと、伝記の最高傑作という評判に期待が大き過ぎたせいか、少々勢いはくじける内容。それでも、ピリッとしたユーモアやうまい切りかえしを見つけると面白くて、ドイルもジョンソン伝を誉めていたのを思い出すと、尊大さではどちらが上か、ホームズにジョンソンがだぶる気もしてくる。魅力は、感銘をうける言いぐさとともに、浮かび上がるジョンソン像。2010/06/15

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