出版社内容情報
「小説もいいし、随筆もいいという作家はそんなにいない。先ず浮ぶのは井伏鱒二。その次に、学生のころから井伏さんが好きで師事していた小沼丹がいる」。
「何がそれほど惹きつけるのか。何が親しみと共感のうちにやがて深い喜びと安らぎをもたらすのだろう。誠実味だろうか。腕白とユーモアだろうか。決して愚痴をこぼさない男らしさだろうか。詩的感受性の細やかさだろうか。東西の文学、芸術から吸収して当人の気質に融け込ませてしまった教養の力だろうか。悠々としているところだろうか。つまるところは才能というほかないのである」。(庄野潤三)
シリーズ《大人の本棚》
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小沼 丹(おぬま・たん)
小説家、英文学者。1918年東京生まれ。1942年早稲田大学英文科卒業。早稲田大学名誉教授。日本芸術院会員。1996年歿。
庄野潤三(しょうの・じゅんぞう)編・解説
1921年大阪府生まれ。九州大学東洋史学科卒業。1955年『プールサイド小景』により芥川賞受賞。1961年『静物』により新潮社文学賞受賞。1965年『夕べの雲』により読売文学賞受賞。日本芸術院会員。
内容説明
庭の大木と小鳥たち、木洩れ陽あふれる散歩道、多くの友。おだやかでユーモアにじむ筆致のなかに浮かび上がる、遠い風景と澄明な時。
目次
猿
喧嘩
小さな手袋
地蔵さん
コタロオとコヂロオ
長距離電話
後家横丁
断片
井伏さんと将棋
複製の画〔ほか〕
著者等紹介
小沼丹[オヌマタン]
小説家、英文学者。1918年東京生。1942年早稲田大学英文科卒業。早稲田大学名誉教授。日本芸術院会員。1996年没
庄野潤三[ショウノジュンゾウ]
大正10年(1921)、大阪府生れ。九州大学東洋史学科卒。昭和30年『プールサイド小景』により芥川賞受賞。昭和36年『静物』により新潮社文学賞受賞。昭和40年『夕べの雲』により読売文学賞受賞。日本芸術院会員
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