出版社内容情報
『時計じかけのオレンジ』の作者と、ポップなイラストレーターによる、英国流ナンセンス物語。
アイスクリームの国イタリア。この絵本の絵は、イタリア・ヴェローナ生まれの絵本画家フォルビオ・テスターによることを付け加えておこう。
内容説明
ある日、ジャックとトムとぼくは、飛行船に乗って、「そこ」をめざして、旅にでる。「そこ」は、野生のアイスクリームの国。誰ひとりいないはずだったのに…洞穴からでてきたのは、おおきな黒い…!?大好きなアイスクリームを好きなだけ食べられたら、どんなに楽しいだろう―その願いがかなったそのときに、ぼくらを待ちうけていたのは、大冒険の果ての、とんでもない結末だった。ポップで、キュートで、ナンセンス。アイスクリームの国から、特製の絵本の贈り物。
著者等紹介
テスター,ファルビオ[Testa,Fulvio]
1947年、アイスクリームの国イタリア、ヴェローナ生まれの絵本画家。アイスクリーム好きとして知られたカトリーヌ・ド・メディシス、チャールズI世、ジョージ・ワシントンなどの名をたどれば、アイスクリームの歴史は、そのまま世界歴史に通じる。日本でも明治維新後、たちまち近代の味を代表することになったのは、アイスクリームだった
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
122
詩人が贈る絵本のアントニー・バージェス作でこのような絵本があるとは知りませんでした。「時計仕掛けのオレンジ」の作者ということだけは知っていました。アイスクリームの国を月曜から日曜までかけて冒険してということで様々なアイスクリームが出てきます。このような絵と長田さんの文章を読んでいるとアイスが食べたくなります。2017/01/28
ロア
32
「野生のアイスクリーム」だなんて何それ最高!食べたい食べたい!(*>ω<*)食いしん坊必読の詩集「食卓一期一会」の作者である長田さんが訳した、アイスクリームの国の冒険物語!心地良くリズミカルで可愛らしい言葉のこの感じは、さすが長田さんです。読み終わったら誰でもみんな、絶対にアイスクリームが食べたくなっちゃうよ(´∀`,,人)♥*. 2018/02/06
gtn
24
著者は、山盛りのジェラート頬張る、山のようなイタリア人を見て、この本を着想したに違いない。2020/08/15
空猫
21
[アントニー.バージェス]の作品を読メで検索すると,[時計じかけのオレンジ]とこれがヒットする。どんなドロドロかと思いきや,3人がアイスクリームの国を探検するファンタジー。アイス月曜クリーム日から曜日ごとに色んなアイスクリームが登場する。[アイス日曜クリーム]の冒険シーンは少しブラックが入っていたが,何ともかわいいお話だった。[長田弘]さんが選ぶ絵本シリーズだそう。他も読んでみたいな。2017/02/13
みさどん
20
絵は子ども向けではなくてなんだか不気味。でも、いろいろなバリエーションのアイスが登場してきて愉快。味見はできるけれど、嫌になったり怖くなったり、アイスの国なんてやっぱり行くものじゃありませんって結論かな。甘いものは食後にちょっとが一番。古いけれど斬新な感じ。2019/07/26