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出版社内容情報
天国と地獄のはざまに生きたラファエル前派の天才画家の生涯を、詳細かつ小説のように描破する。
内容説明
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティとは何者か?天才的な画家にして詩人、アカデミーの伝統に反旗を翻した「ラファエル前派」の領袖―保守的なヴィクトリア朝イギリスが生み出したもっとも個性的な芸術家の一人である。本書は、この異端のロマン主義者の生涯を、絵画と詩の画面をしっかりふまえながら、まるでよく出来た小説のように描きつつ、その本質を精細に分析した出色の評伝である
目次
1 家系
2 ロンドンでの青春時代
3 ラファエル前派協会
4 天使と悪魔たち
5 リジーの死
6 ロセッティと新しいベアトリーチェ
7 狂気と愛のあいだ
8 海辺の死
9 芸術と人生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
駄目男
2
つまり、ラファエルは古典主義の完成者で、その後のアカデミズムの規範とされたわけだから19世紀アカデミーにおける古典偏重の美術教育に異を唱える集団で権利回復の要求であり、象徴主義の拒絶、それがラファエル前派ということか。はっきり申せば、これはもう私みたいな素人はお呼びじゃない本なのである。 大学教授か美術評論家の出番です。まったく書く方も書く方なら、訳す方も訳す方で今年、一番疲れた本だった。 分かったことは私には到底及ぶ次元話ではないということ、それだけはハッキリしている。 2018/07/31
かお
0
ロセッティの伝記。女性問題が小説のようで面白かった。図版がついていたら尚よかった。2013/10/23