出版社内容情報
著者のヴェルガ(1840-1922)は従来、マスカーニのオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」の台本作者として知られてきた。本書は、ヴィスコンティ「搖れる大地」に想を与え、やがて原作となる、彼のもっともっと奥深い世界を注ぎ込んだ、イタリア文学史上に光を放つ傑作である。
映画情報:
『揺れる大地・海の挿話』
1948年 イタリア
監督:L.ヴィスコンティ
◇ヴィスコンティ若き日のネオ・レアリスモ映画-by「興味深い映画の原作本」(フィガロジャポン2002.8)
内容説明
舞台はイタリア南部、シチリヤ島の小さな漁村。マラヴォリヤ家の当主ヌトーニ親方がうちわ豆を掛けで買って一儲けを企てた。荷を積んだ一家の漁船「天祐丸」は、宵の明星がキラキラ輝き出すころ出帆した。息子の「大仏」と近所のメニィコを乗せて。ところが真夜中すぎから強風が吹き出し、海は吠え猛る…。マンゾーニの『いいなづけ』と並ぶイタリア文学の傑作である。
-
- 和書
- 詩集 いつもの風