出版社内容情報
戦後五十年を経て、この国の混迷は更に深い。鋭利さとユーモアを増す作家の最新エッセイ集成。
全4巻完結。
内容説明
味わい深いユーモアと鋭い知性。巨匠の円熟の筆は更に輝く。この十余年の全文章を収めた、待望の最新エッセイ集成。『巻末対話』鎌田慧「個の自立について」。
目次
1986(国辱;イチイの人人;スライド制 ほか)
1987(措辞体物の精;マガリ;ヒンズ ほか)
1988(たわいない話;「めぐりあい・この一冊」;三つの作品 ほか)
1989(「わたしの天皇感覚」;モノクロームの美;社会主義という怪物 ほか)
1990(鼻;爪;踝 ほか)
1991(四十年後の今日;数学と文学とのかかわりについて一言;日本漢詩について断章三つ)
1992(『吉本隆明歳時記』のこと;田植えと海とのこと;夏休みと私との特殊な関係 ほか)
1993(仮構の独立小宇宙;「作家のindex」事件;「いとこおじ」のこと ほか)1994(道遠し;小田切秀雄の虚言症;三冊の作品集 ほか)
1995‐1996(〈嘘〉あるいは〈嘘つき〉のこと;不肖の「年少者」として;注解のこと ほか)