出版社内容情報
ウルフからサートン、女性の推理小説、英文学部の停滞まで、女性学の勇敢な先達による文学批評。
内容説明
勇気あるフェミニズムの先達は、つねに時代を先取りする。ジョイス、サートン、セイヤーズから、英文学科の停滞、老年、探偵たちまで、刺激的なタペストリー。
目次
1 ハムレットの母親の性格
2 模範的女性
3 文学と女性
4 文学という職業とフェミニズム
5 推理小説
感想・レビュー
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かもめ通信
22
ハイルブランの6冊目の評論集とのことで、1950年代に書かれた表題作「ハムレットの母親」の他に、1972年から1988年代後半、すなわち著者の言葉をひけば「公然たる献身的なフェミニストとしての生活のあいだ」に書かれた20編の論文が収録されている。『ハムレット』を、オルコットの『若草物語』を、メイ・サートンの回想録を、ヴァージニア・ウルフやドロシー・L・セイヤーズの諸作品を読み解くフェミニスト批評はワクワクするほどの面白さ。またまた読みたい本のリストがぐんと伸びてしまった。2021/08/26