ある人質への手紙―戦時の記録〈2〉

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ある人質への手紙―戦時の記録〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622045267
  • NDC分類 958
  • Cコード C0398

出版社内容情報

ある人質への手紙 -戦時の記録2-
1942年から1943年までのサン=テックスをめぐる資料、証言を収める。苦渋の選択の結果である合衆国亡命の日々、歓びのうちに発表された「まずフランスなのだ」、レオン・ヴェルトへ宛てた「ある人質への手紙」ほか。また『戦う操縦士』が巻き起こしたフランスでの論議など。
最近になって初めて完全に公表された「アンドレ・ブルトンへの手紙」を含む。
第6回配本。

内容説明

『戦時の記録』3分冊の第2冊目にあたる本書は、1942年から1943年までのサン=テグジュペリをめぐる資料、証言を収める。苦渋の選択の結果であった合衆国亡命の日々に、連合軍の北アフリカ上陸の報に接し、歓びのうちに発表された「まずフランスなのだ」。サン=テグジュペリは、この公開状でおこなった呼びかけに忠実に、フランスの解放のため、一兵士としてみずからの生命をかけるべく戦列に復帰した。政治抗争の罠にとらえられながら、『戦う操縦士』、『ある人質への手紙』、そして『星の王子さま』のなかに、人間が生きるよすがとなる磁力線の存在を、言葉、階級、党派を超えて人間を結び合わせるものの存在を鮮やかに示して―。近年になってはじめて完全に公表された「アンドレ・ブルトンへの手紙」を新たに加え、さらにサン=テグジュペリの全体像に迫る。

著者等紹介

サン=テグジュペリ,アントワーヌ[de Saint‐Exup´ery,Antoine]
1900年フランスのリヨンに生まれる。大学入学資格取得後、’21年兵役に服して空軍に入り、翌年、予備少尉に任官。’26年ラテコエール航空会社に入り、ジャン・メルモーズ、アンリ・ギヨメなどと共に、フランス民間航空の開拓者の一人として、不朽の名をとどめる。’32年以後はテスト・パイロット、ジャーナリストとして活躍。’39年第二次世界大戦勃発とともに予備大尉として召集され、偵察飛行に従事。休戦後は一時アメリカに亡命したが、’43年北アフリカで再編された原隊に復帰。’44年フランス本土偵察のためコルシカ島ボルゴ基地から出撃後、未帰還となった。ドイツ戦闘機に撃墜されたと推定される。作品に「南方郵便機」(’29年)「夜間飛行」(’31年、フェミナ賞)「人間の大地」(’39年、アカデミー小説大賞)「戦う操縦士」(’42年)「ある人質への手紙」(’43年)「星の王子さま」(’43年)などがあり、’48年には未完の大作「城砦」が刊行された

山崎庸一郎[ヤマサキヨウイチロウ]
1929年生まれ。’53年東京大学文学部仏文科卒業。学習院大学名誉教授。著書に「テイヤール・ド・シャルダン」「『星の王子さま』のひと」「星の王子さまの秘密」「愛のファンタスムーアラン・フルニエ試論」「星の王子さまのはるかな旅」ほか。訳書に「悪魔の陽のもとに」「眼は聴く」「プロボ」、共訳に「カイエ」ほか
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