岡本太郎の本〈5〉宇宙を翔ぶ眼

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  • サイズ B6判/ページ数 321p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622042600
  • NDC分類 081.6
  • Cコード C1370

出版社内容情報

〈眼は存在が宇宙と合体する穴だ〉。最後の書『美の世界旅行』と単行本未収録の22篇を収録する。


青年期、パリで画業の他に文化人類学を学んだ岡本太郎の眼差しは、前衛活動の傍ら、日本の真姿を求めて止まなかった。   <眼は存在が宇宙と合体する穴だ>。最後の書『美の世界旅行』と単行本未収録の22篇を収録する。

内容説明

「眼…それは宇宙と一体の交流の穴」。最後の単行本『美の世界旅行』を『宇宙を翔ぶ眼』と改めて巻頭に置き、残された作品から22篇を厳選する。全5巻完結。

目次

宇宙を翔ぶ眼(宇宙を翔ぶ眼;匂いと彩りのインド ほか)
迷宮のなかを行く(迷宮のなかを行く;万国博に賭けたもの ほか)
思い出のパリ(思ひ出のパリ;私と人類学 ほか)
交游抄(だだっ子を詩人にした雑誌;予言者ニーチェ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

7
世界が理性と合理のみでできているなら著者が生きたのは世界ではない。霊性や呪術性が息づく聖なる超越を含んだ多次元世界は「宇宙」と呼ばれる。プラトンのイデア以来、演繹的トップダウンで捉えられてきた美が、モースの人類学によって具体的なものから帰納的にボトムアップする姿勢で探求可能なことを知った著者は、コジェーヴのヘーゲル読解に参加し、ジンテーゼなき正反の弁証法を繰り広げるバタイユに共感する。一方、哲学的弁証法とは異なる瞬間における矛盾した生の力動性に重きを置く著者は、対極的な文体と語調を駆使して芸術の美と呼ぶ。2023/04/29

あっきー

5
✴4 積読本消化月間28冊目、インド、ガウディ、メキシコ、万博、パリ時代などが面白かった、バタイユとブルトンのコントルアタックの集会の部屋が後にピカソのゲルニカのアトリエになったらしいが、その部屋のほうにスゴいなにかがあるという感じだ、この本で太陽の塔は何なのかをぜひ説明してほしかったが、されておらず自分はネタ元はマッソンの無頭人に違いないと思っている、近く太陽の塔の中に入れることになったら聖地巡礼の旅に出たいと考えている2016/12/30

メルセ・ひすい

4
14-54赤38★5 『美の世界旅行』の改題!対印度 ユーラシア・西班牙・中南米・韓国。各国の美とは、太郎の眼差しは時空を越えて宇宙まで羽ばたく。そして<迷宮のなかを行く><思い出のパリ><交游抄>。太郎の素晴らしき群像。戦前パリで芸術への熱い思い<心の中で、もう嗚咽していた>。ソルボンヌ大では民族学専攻…あの魁人世界の民俗学創始者レヴィ・ストロースと同級生。そして、瞬間燃えあがり沸騰する天才の無限の燃焼拡散とは…全五巻の完結。  ♪(*^ ・^)ノ⌒☆ ☆今年ご生誕100年にあたります。太郎を読もうゼ2011/02/17

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