エランベルジェ著作集〈1〉無意識のパイオニアと患者たち

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エランベルジェ著作集〈1〉無意識のパイオニアと患者たち

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  • サイズ A5判/ページ数 391p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622041214
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3047

出版社内容情報

『無意識の発見』で知られる精神医学史家の全仕事。1はロールシャッハ、アンナ・0物語他11篇。

エランベルジェ著作集 全3巻/完結(2000年)
1 無意識のパイオニアと患者たち
2 精神医療とその周辺
3 精神医学/犯罪学/被害者学


関連書に
『いろいろずきん』中井久夫 文・絵(H.F.エランベルジェ原作)がある。


精神科医エランベルジェ(1905-1993,スイス人宣教師の子として南アフリカに生まれ、フランスとスイスで教育を受け、大学時代は主にパリで過ごす。1953年アメリカに渡り、さらにカナダに移住、モントリオールで終生を過ごす。)が、孫たちに書いたお話を、訳者である精神科医・中井久夫が再構成し、かつ、挿絵を添えた。

訳者:
中井久夫(なかい・ひさお)
1934年奈良県に生れる。京都大学医学部卒業。現在 甲南大学文学部人間科学科教授。著書『中井久夫著作集――精神医学の経験』全6巻別巻2(岩崎学術出版社、1984-91)『最終講義――分裂病私見』(みすず書房、1998)ほか多数。訳書にエレンベルガー『無意識の発見』上下(共訳、弘文堂、1980)のほか、みすず書房からはサリヴァン『現代精神医学の概念』『精神医学の臨床研究』『精神医学的面接』『精神医学は対人関係論である』『分裂病は人間的過程である』、ハーマン『心的外傷と回復』、バリント『一次愛と精神分析技法』、さらに『現代ギリシャ詩選』『カヴァフィス全詩集』『リッツォス詩集 括弧』、ヴァレリー『若きパルク/魅惑』などが刊行されている。最近作にはヤング『PTSDの医療人類学』(共訳)『エランベルジェ著作集』(全3巻)がある。

内容説明

『無意識の発見』で知られる精神医学史家の全仕事。患者たちの物語からトランス文化精神医学の思想まで、従来見過されてきた問題をみつめる著者の境界的視線は、柔らかい共感を生む。第1巻は、知られざる重要な研究者と重要な患者の伝記を骨格とし、不当に無視されている学者への再評価と、フロイト、ユングの決定的な運命的事件の真実を洗い直した二篇を加えた。最後に書簡十篇を掲載。これは著者自身の「創造の病い」体験の時期といってよいであろう危機の時期(1950年前後)に集中している。

目次

ヘルマン・ロールシャッハの生涯と仕事―1884‐1922
フェヒナーとフロイト
あるベルクガッセ訪問
『ユング自伝』について
男性ヒステリーについてのフロイトの学会発表―1886年10月15日、ウィーン
アンナ・Oの物語―新資料にもとづく批判的研究〔ほか〕