出版社内容情報
天地創造神話から最新の宇宙論まで、人間は宇宙をどう理解してきたか? 究極の説明とは何か?
内容説明
万物を説明する“究極の理論”とは何か?ホーキング、ペンローズとともにサイエンス・ライターとしていまもっとも注目される著者が、宇宙の秘密と自然法則の本質をあざやかに解き明かす。
目次
1 究極の説明
2 自然法則
3 初期条件
4 力と粒子
5 自然定数
6 対称性の破れ
7 組織化原理
8 選択効果
9 「π」はほんとうに天上にあるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
34
18
なんとなく同時に読みはじめたグレッグ・イーガンの同名小説(原題はちがうようだけど)は、最初の数十ページで登場人物を決して好きになれないだろうことに気づいて読むのをあきらめてしまったのだが、こちらの方は最後まで気持よく読むことができた。そもそも著者のバロウは「万物理論」がほんとうに可能だとは考えていないらしく、むしろその条件について批判的に検討していくといったおもむきで、その批判的な距離のとり方がぼくには丁度いい具合におもえた。「引用は嫌いだ。君の知っていることを話してくれたまえ。」2017/04/07
まつど@理工
6
科学って案外哲学的な考察をする大御所なんかもいて面白い。哲学の枠組みで暗黙の内に「世界」をどのように扱ってきたかというドグマを万物理論がどう打破するか?興味深いところ。もちろん万物理論は科学におけるドグマ(プラトン的無時間宇宙モデルに追随してきたことetc)にも挑戦します。//内容が多岐にわたるので要約は千夜千冊にまかせる2013/08/13
ばん
2
「万物理論」は果たして作られるものなのか、だとすればそれは一体どういう要素を含んでいなければならないか、つまりは、万物を説明するとはどのような技術なのか。方法論的に「万物理論」を樹立しようと言う試み。「万物をみることは、何も見ていないことに等しい」(本文より(うろ憶え))2012/06/14
Tsuyoshi Kobori
1
万物理論、人間原理 一般科学書版2012/08/08