出版社内容情報
政治・経済・教育・宗教・環境問題など、<制度>の現在を問う。共生可能な世界への具体的提言。
内容説明
本書は、広く読まれた『心の習慣』の、いわば「続編」にあたる。前著では現代社会の個人主義がミーイズムとほぼ同義に堕していることが指摘され、それに対して責任ある政治的・倫理的実践をともなう「個人」のヴィジョンが示された。では、そうした善き意思をもつ「個人」が生きられる「社会」を築くには、どうすればよいか?それが本書のテーマである。著者たちは、われわれが共同生活をいとなむうえで築いた行動様式の型―社会学者のいう「制度」をキーワードに、具体的な考察を進める。政治・経済はもとより教育や宗教、そして環境問題に言及し、もろもろの「制度」を再構築する方向を示唆し、提言する。
目次
序論 私たちは制度のなかを生きている
第1章 理解する
第2章 アメリカの世紀の興隆と衰退
第3章 政治経済―市場と労働
第4章 行政・司法・立法
第5章 教育―技術的教育と道徳的教育
第6章 公共教会
第7章 世界のなかのアメリカ
結論 民主主義とは注意を払うことである
付論 社会学および公共哲学における制度
著者等紹介
ベラー,ロバート・N.[ベラー,ロバートN.][Bellah,Robert N.]
1927年オクラホマ州に生まれる。ハーヴァード大学卒業。同大学院でタルコット・パーソンズを師として社会学、極東言語学を専攻。ハーヴァード大学中近東研究センター研究員、ハーヴァード大学教授、カリフォルニア大学バークレー校の社会学の教授を歴任
マドセン,リチャード[マドセン,リチャード][Madsen,Richard]
カリフォルニア大学サン・ディエゴ校教授、社会学
サリヴァン,ウィリアム・M.[サリヴァン,ウィリアムM.][Sullivan,William M.]
カーネギー教育推進財団Preparation for the Professions Program研究員、哲学
スウィドラー,アン[スウィドラー,アン][Swidler,Ann]
カリフォルニア大学バークレー校教授、社会学
ティプトン,スティーヴン・M.[ティプトン,スティーヴンM.][Tipton,Steven M.]
エモリー大学(Candler School of Theology)教授、宗教社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。