出版社内容情報
「長新太の脳内地図」展の図録を兼ねた、ファン垂涎の作品集!
内容説明
片方の耳をネジのように巻くと、脳ミソのゼンマイが回転を始め、シュルレアリスムふうな発想が、鼻の穴から出てくる。「ブキャッ」な傑作、大集合!没後10年を記念する同名展覧会の公式図録!
目次
第1部 イマジネーション(巨大な…;イカ・タコ;ライオン;変身)
第2部 センスとナンセンス(長新太の絵本づくり;漫画―線の表現;ナンセンス;ちへいせんのみえるところ;快と怪;記憶)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
45
長新太さん没後10年の図録集。480ページ。突拍子もない発想でナンセンスさが楽しい。意味を求めるのでなく、純粋に楽しむ事が大切だね。2020/03/15
アマニョッキ
39
子どもの頃から長新太が大好きだった。「ごろごろにゃーん」とか「みみずのオッサン」とか、今考えるとあの頃から私の不条理好きは出来上がっていたのだな。一番好きだったのは「こねこちゃんはどこへ」という作品なのだけれど、作はかんざわとしこさんだった!知らなかったー。長さんオリジナルだとばかり。長さんの絵を見ると、楽しくてにまにましちゃってぐふふなのだけれど、最後らへんにちょっと悲しくなってくるのが毎度。「おしゃべりなたまごやき」ももっかい読みたいな。たまごやきなのに目玉焼きってとがね、長さんだよね、ぐふふ。2017/09/28
ヒデミン@もも
36
長新太さん、そのシュールでナンセンスなセンスが大好きだった。私はキャベツくんが好きだったけど、子どもたちはあんまりだった。小学校の先生にもらった海の絵の裏に「精神の自由」とあったらしい。昔の先生は格好いい。2015/06/21
kawa
29
安曇野ちひろ美術館 没後10年「長新太の脳内地図」展で。長さんは昔(70年代かな)「話の特集」という雑誌で知って面白いなと思っていた作家さん。この美術展でその全貌を知った。「ナンセンスがわからない、という大人は、なんでも意味を求める人が多くてね。(中略)理屈で考えるからわからなくなっちゃう。ナンセンスから意味を求めようというのはナンセンスなんだね」と。「つきよのかいじゅう」の落ちには、思わず手を叩いて笑ってしまう。いくつになっても長さんのようなお茶目心を持ち続けたい。常に手が届くとこに置いておきたい一冊。2016/12/18
anne@灯れ松明の火
24
展覧会を観て、図録も観たくなったので、遠い方で。ほとんど原画で観たが、やっぱり楽しい。長さんの脳内は凡人とは違うよね~と実感。会場でも観たけれど、「愛する孫と」とキャプションのついた、お孫さんと絵を描く写真が好き♪ この形、小さくて、かわいらしいけれど、読みにくいのが難点。2016/09/16