出版社内容情報
<文化国家> フランスの成立と歴史をたどり、その功罪を明かす。国家主宰の文化は疑似宗教か?
内容説明
〈文化国家〉は〈文化の砂漠〉だったのか?最も先進的な文化国家、フランスの成立と歴史をたどり、その功罪を明らかにする。国家の主宰する文化の擬似宗教性を衝くユニークな現代文明論。
目次
序章 新世界
1 文化国家の起源(設立政令;ルプソワール―第三共和制;文化国家の二つの比較的な試み;アンドレ・マルローと文化宗教)
2 文化国家の肖像(舞台の背景;四旬節と謝肉祭;文化―かばん語、スクリーン語;文化党から文化省へ;妥協;余暇とさまざまの余暇;国家の近代性;大学に対立する文化;フランスとテレビジョン)
結論 アクチュアリテと記憶(脊椎動物と無脊椎動物;フランスと精神のヨーロッパ)