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出版社内容情報
世界を震撼させた74人の集団死事件の真相と背景に迫り、現代社会とヨーロッパ文化史の闇を描く。
内容説明
スイス、カナダ、フランスを舞台に世界を震撼させた74人の集団死事件。その真相と背景に迫り、現代社会に生きる人間の問題を示す書き下ろしノンフィクション。
目次
スイスの山里で発生した火事
出頭した証人
ある金メダリストのその日
司法当局とメディアの右往左往
謎の六つの文書
妻と息子
第二の惨劇フランス・ヴェルコール山塊
とつぜん知った弟一家の死
弁護士の怒り
五十四番めをまぬがれた男〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
33
事件自体も本自体もかなり強烈。結局全容が解明されていないため、読み終わってもモヤモヤ…。2019/05/25
しげ
12
たんにカルト教団が引き起こした集団死事件の話だと思って読みはじめたのですが、ヨーロッパの歴史や権力者の陰謀まで絡みはじめ、どんどん壮大になっていき、まるでダヴィンチ・コードを読んでいるようでした。ヨーロッパには、テンプル騎士団や薔薇十字などの継承者を自称するカルト教団が多いことをはじめて知りました。カルト教団の支配や拘束から抜け出すには「ふつうの生活にもどるという恐怖に打ち勝たなければならない」という言葉が印象に残りました。2013/08/16
まさや
7
ノンフィクション作品です。 人間関係を断ち切られると、そこで培っていた価値判断が崩壊して新しい価値観に染まっていきやすくなります。関係を断ち切ることで支配する側にとっては有利にことが進むみたいですね。2022/10/30
gurisan
3
オウムの事件とほぼ同時期にスイスで起きた事件のドキュメンタリー。「秘密」によって結ばれる、自分だけのアイデンティティを求める人たち。そして、その癒されない気持ちに周りの人が気づかないまま、カルトへと走っていく様。壮大な物語に圧巻。ヨーロッパの闇のひとつに触れた感じ。★★★☆☆2014/01/22
suzuki-takefumi
1
スイスの閉鎖性、ピューリタンの逃亡先だったという歴史的経緯(による信教の自由への尊重)、テンプル騎士団伝承、オカルト組織と諜報組織や裏社会の関係など、様々な側面と背景が解説されているのが面白い。2013/10/19