出版社内容情報
西欧キリスト教社会における身体と理性の弁証法を文字・図像で精述する90年代歴史学の代表著作。
内容説明
キリスト教世界で『身ぶりをする』とは何を意味したのか。古代の遺産から聖体の儀式の象徴まで、その解釈と図像表現を分析しつつ、みごとな全体図を描く、アナール学派第四世代の画期的研究。
目次
第1章 古代の遺産
第2章 しるしの宗教
第3章 神の手
第4章 差異化
第5章 修練者の教育
第6章 俗人と聖職者
第7章 身振りの言語
第8章 祈りから法悦へ
第9章 象徴的効力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
9
「中世全般を通じて、人々は、争いを解決して真実を明らかにするために、伝統的に神の裁きに頼った。対立する両者が、必要なら闘士を仲介させて決闘を行う場合もあれば、神明裁判が一方にだけなされる場合もあった。後者の…被告は火か水の裁きを受けて判事にみずからの潔白を証明しなくてはならない…教会の祝福に承認された儀式に従い、被告は赤く焼けた鉄を握るか、手足を縛られて水中につき落とされた。長期のやけどが現れないか、即座に沈めば、彼の潔白が宣言された…これらすべての儀式の身振りは12世紀以後…教会法学者の批判を受けた。」2023/04/25
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