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出版社内容情報
土地の記憶を抹殺した和平協定は苦い。『サラエヴォ・ノート』の著者による深く激しいルポ文学。
内容説明
故郷に帰る夢を絶たれ、絶望のうちに生きるパレスチナの人々。記憶殺しの上に与えられた和平協定。『サラエヴォ・ノート』の作家による深く激しいルポ。
目次
パレスチナ日記
戦争でも平和でもなく
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
凛
7
軍事的、政治的、経済的、宗教的、歴史的問題が複雑に混ざり合ってるこの地域を島国日本で産まれた私にはおいそれと理解できないだろう。ただ理解困難なのは他の地域の人も種々の理由によって同じ様なものな気がする。10時間にも及ばないこの地域の歴史の予習程度では、やはり難しかった。だけど教科書や歴史書に載ることはないであろうその場の雰囲気、筆者の冷静な視線はとてもリアルで痛烈であった。本書が書かれてから25年が経った今、どうなっているのか。これからはパレスチナ問題の情報を無視することは無くなるだろう。2013/07/07
relaxopenenjoy
6
「サラエヴォ・ノート」以来の著者。スペインのジャーナリストによるルポタージュ。パレスチナ問題の概要をそれなりに掴むことができる。良書。歴史を抹消しようとする恐ろしさ。一向に解決しないイスラエルとアラブの紛争や諍い。憎しみあい。メモ; イスラエルのガザとヨルダン川西岸にパレスチナ人が居住。その他、レバノンなど国外にパレスチナ人の難民キャンプ。厳しい検問、移動の制限、新設されるキブツ。インティファーダ(アラビア語。パレスチナの民衆蜂起)。地名がピンとこないことも多く、不勉強なので地図があるとなお親切か。2025/06/16
mimm
4
古い本なのに、今の出来事と錯覚してしまうのはどうしてだろう。中東問題はそうそう簡単には理解できるものじゃなく、外野として理解できないまま、声の大きな方へ加担してしまう(流されてしまう)恐ろしさを感じました。2016/11/02
あん肝ポン子
3
パレスチナとイスラエル問題について何も知らないな……と思ったので勉強のために図書館で借りた本。イスラエルがユダヤ人の国であることくらいは知ってたけど、元々住んでいたパレスチナ人を追い出して自分たちの領土にしようとしていたところまではあまりよくわかっていなかった。ナチスがユダヤ人にしていたことを今、イスラエルがパレスチナ人にしているということなんだろうか。だとしたらあまりにもやるせない。どうして憎しみは連鎖するんだろう。これは1995年の作品だけど、30年経って状況はより悪くなろうとしている。やるせない。2024/10/15
三井エム@神林長平フルコンプ中
3
図書館の特集コーナーより。パレスチナ問題が単なる宗教の対立(だけ)の問題ではないということは知識としては知っていたけど、それを肌で感じさせてくれる本でした。「パレスチナ人とイスラエル人は、時にその文化や態度(食べるものや言葉、身振り手振りなど)が瓜二つ」だという指摘が目から鱗というか、そんなことは知りもしなかったという事柄だった。2014/08/07
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