内容説明
ヨーロッパの源たる地中海文明。いつも変らぬ姿を取りもどすその奥深さ、したたかさを、一神教、家族形態、民族移動、ローマ法の視座から解明し、ヴェネツィアの魅力を語る。
目次
唯一の神
ローマの奇蹟
家族
民族移動
ヴェネツィア
遺産
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
5
「完全な人間たち、彼らは最上の言葉を話し、正しい調和の感覚を具えていた。われわれが人間的達成、そして人間たることの誇りと幸せを夢みる時、眼は地中海世界の方に向く。ところで、内陸のすべての民族は歴史の曙以来地中海世界に眼を阻注いできた」「ローマの支配があれほど容易に受け入れられたのも、川筋、森のはずれ、沼のほとりに住みついていた村長たちが、ローマ軍団が葡萄酒、パン、遊び、生活のすべての楽しみを一緒にもたらしてくれることをよく知っていて、彼らをまっていたからではないだろうか」2017/05/05
陽香
0
199206222012/02/29
yanapong
0
前巻に引き続き地中海世界を、長期持続的な全体史として描く。2010/07/20