内容説明
近代的認識はいかにして立ち上がってきたのか。ルネサンスの薄明からその萌芽を丹念により分け、ケプラー、ガリレオの飛翔、さらにはデカルト、パスカルにまで至る、歴史的大著の壮大な幕開け。
目次
第1部 認識問題のルネサンス(ニコラウス・クザヌス;人文主義―プラトン哲学とアリストテレス哲学の闘い;懐疑主義)
第2部 自然概念の発見(自然哲学;精密科学の成立)
第3部 観念論の基礎づけ(デカルト;デカルト哲学の発展)
著者等紹介
カッシーラ,エルンスト[カッシーラ,エルンスト][Cassirer,Ernst]
ドイツの哲学者。1874年旧ドイツ領ブレスラウ(現ポーランド領ヴロツワフ)に生まれる。ヘルマン・コーエンの下でカント哲学を学び、マールブルク学派の一人に数えあげられるが、近代認識論史の大著である『近代の哲学と科学における認識問題』(1‐3巻、1906‐1920、4巻、1950)や『実体概念と関数概念』(1910)で独自の立場を確立し、さらに『シンボル形式の哲学』(1923‐1929)で言語・神話・宗教・芸術などを包括する文化哲学の体系をつくりあげた
須田朗[スダアキラ]
1947年千葉県生まれ。東北大学大学院哲学専攻修了。弘前大学助教授を経て、中央大学文学部教授
宮武昭[ミヤタケアキラ]
1949年北海道生まれ。東北大学大学院文学研究科哲学専攻中退。現在中央大学文学部教授
村岡晋一[ムラオカシンイチ]
1952年熊本県生まれ。中央大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在中央大学理工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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