認識問題〈1〉近代の哲学と科学における

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 560,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622031918
  • NDC分類 134.8
  • Cコード C3010

内容説明

近代的認識はいかにして立ち上がってきたのか。ルネサンスの薄明からその萌芽を丹念により分け、ケプラー、ガリレオの飛翔、さらにはデカルト、パスカルにまで至る、歴史的大著の壮大な幕開け。

目次

第1部 認識問題のルネサンス(ニコラウス・クザヌス;人文主義―プラトン哲学とアリストテレス哲学の闘い;懐疑主義)
第2部 自然概念の発見(自然哲学;精密科学の成立)
第3部 観念論の基礎づけ(デカルト;デカルト哲学の発展)

著者等紹介

カッシーラ,エルンスト[カッシーラ,エルンスト][Cassirer,Ernst]
ドイツの哲学者。1874年旧ドイツ領ブレスラウ(現ポーランド領ヴロツワフ)に生まれる。ヘルマン・コーエンの下でカント哲学を学び、マールブルク学派の一人に数えあげられるが、近代認識論史の大著である『近代の哲学と科学における認識問題』(1‐3巻、1906‐1920、4巻、1950)や『実体概念と関数概念』(1910)で独自の立場を確立し、さらに『シンボル形式の哲学』(1923‐1929)で言語・神話・宗教・芸術などを包括する文化哲学の体系をつくりあげた

須田朗[スダアキラ]
1947年千葉県生まれ。東北大学大学院哲学専攻修了。弘前大学助教授を経て、中央大学文学部教授

宮武昭[ミヤタケアキラ]
1949年北海道生まれ。東北大学大学院文学研究科哲学専攻中退。現在中央大学文学部教授

村岡晋一[ムラオカシンイチ]
1952年熊本県生まれ。中央大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在中央大学理工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

8
哲学を歴史に適用すると「認識問題」が起こると著者が主張するのは、哲学史と歴史は異なるからである。哲学史を諸概念の総合と捉える本書はその実践として、アリストテレス的中世からプラトン的観念が実体を巡って対立する中、目的概念と自然概念を問う懐疑が生まれ、自然概念が独自に発見されて精密な測定が始まり、力、法則概念が重視されていくルネサンス期の概念ネットワークを構築する。クザーヌス、ブルーノからケプラー、ギルバートへ張り巡らされたこのネットワークは、さらに認識の統一なる問題を作り、デカルトを巡る諸概念に接続される。2019/04/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/585085
  • ご注意事項

最近チェックした商品