出版社内容情報
近代進歩主観と隔絶されたヒンドゥーとは何か?インドの大地に深く根差す宗教の秘扉をいま開く。
内容説明
悠久の大地インドの民族宗教ヒンドゥー教。根本聖典『ヴェーダ』の膨大な大系と、無限の多様性を持ち、アニミズムと宗教哲学が混淆し、多くの新興宗教をも生みだすヒンドゥー教の真姿とは。
目次
序論 ヒンドゥー教とは何か
第1部 歴史的考察
第2部 現象の描写
第3部 分析的展開
結び ヒンドゥーの精神性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
戦狐
1
インドのベンガル地方で生まれ育った作者により書かれているため、日本で出版されている他のヒンドゥー教関連の書籍より描写が生々しく、また当地の人しか知らないような俗信や宗派ごとの細かい違い、行動も詳しく書かれている。 読者にインド神話の基礎知識がある前提で書かれているため、これを読む前に一通りインド神話について調べておくと理解がスムーズになる2017/03/04
tekesuta
0
著者が紹介するヒンドゥーの世界はまるで世界の宗教の坩堝のごとき観を呈している。それらが生活と結びつき、インドのアイデンティティを形成してると著者は述べるが、あの底知れないインドはそのまま人間の宗教的想像力の聖から俗までの具現といっていいのかもしれない。 2012/05/08