「共生」への触発―脱植民地・多文化・倫理をめぐって

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622031147
  • NDC分類 304
  • Cコード C1010

出版社内容情報

「混迷と争乱を深める世界の中で、理性と平静さと希望を持ち続けるにはどうしたらよいか、平和と食べるものと日常の安全が村や町の民の一人一人に保障されるためにどういう努力をはらうべきか、聴くべき声に耳を傾けるとともに、みずから考え、そのための行動をささやかでも続けたい。」(本書あとがき) く共生>の根源的な意味を問い、広い反響を呼び起こした前著『アイデンティティと共生の哲学』から9年、著者の問題意識を更に深めた思索の結晶が、ここにまとめられた。「脱植民地」を基礎概念に、我が国で台頭跋扈する新国家主義、戦争責任、アイヌ新法、フェミニズムの現在など、現代日本の最重要課題を、粘り強い論理によって追究していく。

この9年ほどに発表された論考5篇に全面的な加筆修正を加え、上野千鶴子氏との長篇討議「マイノリティの思想としてのフェミニズム」も併収した、待望の書である。

書評情報:
中日新聞・東京新聞2002.4.21 ほかに、細見和之さんが書評
週刊東洋経済 2002.4.27-5.4号で奥村 宏さんが書評
北海道新聞 2002.4.14 「ほっかいどうの本」として紹介される

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花崎皋平(はなざき・こうへい)
1931年東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。北海道大学助教授をへて、1971年から著述業。分野は哲学・社会思想。著書『生きる場の哲学』(岩波新書)、『静かな大地――松浦武四郎とアイヌ民族』(岩波書店)、『アイデンティティと共生の哲学』(平凡社ライブラリー)、『個人/個人を超えるもの』(岩波書店)など。

内容説明

「共生」の根源的な意味を問い、広い反響を呼び起こした前著『アイデンティティと共生の哲学』から9年、著者の問題意識を更に深めた思索の結晶が、ここにまとめられた。「脱植民地」を基礎概念に、我が国で台頭跋扈する新国家主義、戦争責任、アイヌ新法、フェミニズムの現在など、現代日本の最重要課題を、粘り強い論理によって追究していく。この9年ほどに発表された論考5篇に全面的な加筆修正を加え、上野千鶴子氏との長篇討議「マイノリティの思想としてのフェミニズム」も併収した、待望の書である。

目次

1 復活する新国家主義―西尾幹二『国民の歴史』批判
2 「脱植民地化」と「責任主体」
3 「正義」の倫理と「共生」の課題
4 現代日本における多文化共生―アイヌ民族問題を中心に
5 フェミニズムと軍隊
補論「フェミニズムと軍隊」その後
6 マイノリティの思想としてのフェミニズム―上野千鶴子との対話

著者等紹介

花崎皋平[ハナザキコウヘイ]
1931年東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。北海道大学助教授をへて、1971年から著述業。分野は哲学・社会思想
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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